世間には何の根拠もないルールであるにも関わらず、それに基づいて「〇〇だから!」って断言しちゃう人いますよね?
結構苦手です。(+_+)
「お前はなんでそんなに自信たっぷりなんだ??」
とか思わず唸ってしまうレベルの自信家に、よくよく聞いてみると根拠なしのタイプが多いです。(たぶん)
どーもあそーくです。
常に他の可能性を考えるってことは、危険を回避することでもあるし、他にもっと楽しかったり、効果的なアイデアだったりを発見することでもあります。
断言することは全部とは言いませんが(笑)、可能性を諦めていることなのではないか? なーんて思ったりもします。
今回紹介することわざは、危険性を回避するパターンのもので、常に「もしも」を頭の片隅に入れとけよ! ってことわざです。
まぁ、平和ボケに対する警告ですね。(笑)
それではどうぞ
ฝนตกอย่าเชื่อดาว มีเมียสาวอย่าไว้ใจแม่ยาย
雨が降るかどうかは星に頼るな、若い嫁なら母親を信じるな
発音:fǒn tòk yàa chɯ̂a daaw mii mia sǎaw yàa wái cai
- ฝนตก:雨が降る
- ตก:落ちる、沈む、降る(雨、雪など)
- อย่า:…するな、…しないで
- เชื่อ:~を信じる、信用する
- ดาว:星、天体
- มี N + V:N が V する(出来事の発生)
- เมีย:嫁、奥さん
- สาว:若い女性(18~30歳くらい)
- ไว้ใจ:~を信用する、信じる
- แม่ยาย:妻の母親
このことわざのストレートな意味は、誰も信じてはいけないということですが、言いたいことは、相手が何であれ、全面的に信頼を置くのは危険だということです。
若干長目のこのことわざは、雨に関する部分と、若い妻に関する部分で構成されています。
この2つが並んだのは星と若い女性が韻を踏んでいるからというのが前提にあるのですが、この2つの単語を持って来るにしてもそれなりの理由が必要です。
各パートに分けて説明すると、まず最初の句の、雨に関してですが、普通雨が降る時は、空は暗くなって星なんか見えません。
なので、タイでは「星明りが見える時は雨は降らない」と信じられています。
一般的にそういう傾向があるからですが、いつもそうとは限りませんよね?
強風が吹いて、急に雨雲を運んでくることもあるでしょう。
そういった突発的な事柄には一般論は通じません。
なので、星明りが見えるから100パーセント雨は降らない、とは断言できないので、それ相応の準備なり覚悟なりをしておかなければなりません。
信じ込むのは愚かなことです。
次のパートは、妻のお母さんについてです。
このお義母さんを「แม่ยาย」と言うように、お義父さんは「พ่อตา(phɔ̂ɔ taa)」と言います。旦那さんから見た奥さんの両親です。
奥さんから見た旦那さんの両親については、「父」「母」の後ろに「สามี(sǎamii 夫)」を付けるだけなので難しくないと思います。
タイ語の親族関係の単語はやっかいで、僕は中々覚えられませんでした。
テキストなりなんなりで、出てきたその都度おさえとくといいと思います。。
若い奥さんのお義母さんについては、基本は前述したとおり、韻を踏んでいるから使用されました。
それに加えて「お義母さん」を出してきたのは、奥さんが若い場合、だいたいお義母さんくらいの年齢の女性は、本心からか、あるいは全然理由もないのかもしれませんが
「そんなら別れちゃいなさいよ!」
的なことを無責任に言うと考えられているようです。
僕じゃありません。「タイ人が」考えているんです。しかも「むかし」のです。(・_・;)
何気ない一言で離婚して別れたりしたら、言った本人も大慌てするはずです。
それに大抵の場合、母娘ともども本当は望んでない結果だったなんてことも十分ありえます。
無責任な言葉に惑わされて、出戻りの娘を一人作りたいのか? といった戒めのようです。
ただし、お義母さんの言葉を無視することはできません。
一応、義理のお母さんなので尊重する必要があるし、人生経験は自分よりあるので有意義な意見もたくさん与えてくれる存在です。
なので、基本的にはありがたい言葉をくれるので、言うことを聞かねばなりませんが、全て受け入れるのは賢いことではないということです。
どんな時に使う?
どんなことでも、信頼しすぎたり、盲信するのは危険なのでやめるようにアドバイスするといった場面で使われます。
「〇〇が言ってたから」
とか
「〇〇ならば〇〇だから」
とか、なんの根拠もなく「そういうもんだから大丈夫」「そう言ってたから間違いない」みたいに言ってる人を見て「なんか危ないな-(゚∀゚) 」って感じる時あるでしょう?
そんなアドバイスをしたくなるような時にこそこのことわざの出番です。
「雨が降るかどうかは星に頼るな、若い嫁なら母親を信じるな」ってい言うだろ? 100パーセントってことは世の中ないんだからな!
みたいな感じです。
具体的使用例
「もしかしたら若い女でもいるんじゃない?」
友人のその言葉に妙子(55歳)は裸でビールを飲みながら、お笑い番組を見て大笑いする夫の姿を思い浮かべた。
「ないない! 絶対ないってば!」
と激しく否定する妙子に
「雨が降るかどうかは星に頼るな、若い嫁なら母親を信じるなって言うでしょ?」
と畳み掛ける友人の言葉に一抹の不安を感じるのであった。(昼ドラ風)
思わず娘、花子に電話をしてみる妙子
妙子「雨が降るかどうかは星に頼るな、若い嫁なら母親を信じるなって言われたんだけど…」
花子「ないない! 親父に限って絶対ないから安心しなよ!」
妙子「…うん。で、雨が降るかどうかは星に頼るな、若い嫁なら母親を信じるなってどういう意味?」
花子「!! (゚∀゚)」
と(さすが我が母)と思いながらも、目が点になる花子さんでした。
おわり