タイの子供の遊びの紹介です。
といっても今回は主に女子の遊びです。
なんか日本にも似たような遊びを見たような気もするんですが、残念ながら僕は男子なので詳しくはわかりません。
聞くところによると、日本のチェーリングだかチェーンリングだかという遊びに似ているらしいんですが、ルールが全く同じかどうかまではわからないので、各自調べてみて下さい。m(__)m
Contents
หมากเก็บ
この遊びは「หมากเก็บ(màak kèp マークゲップ)」といいます。
「หมาก(màak)」はビンロウという植物の意味があります。
台湾とかで口の中を血まみれにしたように赤くしているのをみたことありませんか?
あれがビンロウです。噛んでいるとスーッとする嗜好品の一種です。
が、ここではこの意味ではなく、チェスとか将棋などの「駒」という、もう一つの意味の方です。
「หมากรุก(màak rúk マークルック)」っていうタイ将棋がありますが、その「หมาก(màak)」です。
「เก็บ(kèp ゲップ)」は「拾う、しまう、片付ける」とか行った意味です。
この後ルールの説明をしますが、特にひねりもなんにもない、そのまんまのネーミングです。
マークゲップは、タイの中部地方で女子に好まれている遊びで、アユタヤ時代から遊ばれていたと考えられている、伝統的な遊戯だそうです。
ルール
2人以上で遊ぶゲームです。
まず、平らな床の上で遊びます。そういった場所でない場合は平らな板を用意したり、テーブルの上などで遊びます。
これに加えて、小さい小石とか木の実(どんぐりみたいな)とか、そんな感じのものを5個用意します。
これをマークと呼びます。
まず、ゲームをする順番を決めます。
手に5個全部のマークを持って、上に放り上げ、それを手の甲で受けます。
これを「ขึ้นร้าน(khɯ̂n ráan クンラーン)」と言います。店を持ち上げるわけではありません。(笑)
この遊び特有の言葉なので、もしかしたら辞書等にはのってないかもしれません。
このクンラーンはこの後も出てきます。
その5個のマークを床に落とします。
さぁゲームの始まりです。
床にあるマークの一つを片手で拾い、それを上に放り投げます。
そして、そのマークが落ちてくる前に床にあるマークを放り投げた方の手で一つ拾い、同じ側の手で落ちてきたマークを受け取ります。
このとき受けそこねたり、持っていたマークが手からこぼれ落ちたら負けです。
上手くいったら、一つのマークは手元にしまって下さい。
手にしている残りのマークを放り投げて落ちてくる前に床に残ったマークを一つ拾います。
以下、床にマークが失くなるまで繰り返します。
この段階は簡単なので、ここで決着がつくことは余りありません。
次は相手の番ですが、ここで相手のターンにせずに、失敗するところまでやって、どの段階までできたかで勝敗を決しても構いません。
この辺りはローカルルールでどうとでもなります。
再度自分の番が来たら、今度は一つのマークを放り投げて、床に落ちているマークを二つ拾い、落ちてきたマークを受け取ります。
成功したら、手の中に3つのマークがあり、床にはマークが二つ残っているはずです。
二つのマークをしまい、もう一度同じことをします。
このターンと次のターンは2回だけです。
次は最初に一つ放り投げ、一つ受け取ります。そして一つのマークをしまって、一つ投げ3つのマークを拾い落ちてきたマークを受け取ります。
ここまで成功し続けたら、最後のターンは一つを放り投げ、残り全部を拾ってから落ちてきたマークを受け取ります。
一応こここまででゲームは終了ですが、上手くなってくるとこれだけでは決着がつかないことも多いです。
そこで、最後にクンラーンです。全部のマークを上に放り投げ、それを手の甲で受け止めます。
これが成功したら、そのまま手の甲でマークを放り投げ、手のひらで取れたらパーフェクトです。
一通り終わってから相手のターンに移る場合は、ここまでやってから相手のターンに交代します。
基本的なルールは以上です。
その他
文章で書くと分かりづらいかもしれませんが、一度やれば覚えるのは難しくはないと思います。
少し転がりやすいものをマークにすると、床に放り投げたときに多少転がります。
そうすると、どのマークを拾って投げたら拾いやすいか? といった駆け引きもあるのかもしれません。
軽く日本のチェーリングを調べてみたら、投げる数が増えていくようです。
お手玉も似たようなルールらしいです。
この類の遊びにはローカルルールがつきものだと思うので、これが正解というのはないと思います。
まー、タイにも似たような遊びがありますよ! という紹介でした。
基本的に女子の遊びだと思うので、面白いと思うか思わないかは、アナタ次第です。(笑)
あと、突き指には気をつけて下さい。はたしてこのゲームの面白さはオトナにも対応できるのか? の確認のため試してみましたが、危うく突き指しかけました。(゚∀゚)
途中で止めてしまったので、面白いかどうかは確認できていません。そして、二度とやりません。(笑)
おわり