ドンムアン空港でのチャイナな方々の日常風景と画期的なシステム発見!

バンコクには二つの国際空港があります。

ひとつはスワンナプームです。厳密にはバンコクではありませんが(笑)

スワンナプーム空港は新空港(สนามบินใหม่ – sanǎam bin mài)とも呼ばれます。が、最近はこういった言い方はあまり聞きません。

成田とおんなじですね。

で今回は成田じゃなくて羽田ドンムアン空港での話です。

違いました。ドンムアン空港でのチャイナからの観光客の話です。

ドンムアン空港はチャイナ専用空港?

LCCでタイに入った人はドンムアン空港を使う人も多いと思います。

使った経験のある人ならわかると思いますが、

「チャイナからの観光客数ってすごくね?」

と思ったはずです。

このあと定番の観光コースを旅行をご予定の場合、バンコクは中国人しかいないんじゃないか? という錯覚を持つはずです(笑)。

そんな「中国人と行く、バンコク10日間の旅」のスタートを切るのがドンムアン空港です。

入国ゲートを出て市内に出るまではしばらくの間、彼らとはお別れです。とは言っても…

到着ビザを取得するために並び、入国審査で再び並び、そして若干緊張してる(ハズ)ため、いつもより10%ほど出力の落ちた入国時の彼らを見分けるのは、若干困難を要するでしょう(笑)。

ドンムアン空港での彼らのパワーを体験できるのは入国時より、出国時です。

なので、二階に上がってみることにします。

ドンムアン空港(国際線)二階の日常風景

二階に到着しました。

チェックインカウンターの列

大丈夫です、間違いありません。ここは空港です。

空港に着いてから帰国の準備をしている方も結構な人数いますが、空港の中です。広いところのほうが荷物の整理もしやすいので効率的です。

さすがチャイナの方は賢いです。

狭いホテルの部屋なんかでスーツケースを広げたら、絶対に靴下とか下着とかの一枚や二枚、簡単に紛失してしまいます。

これは空港で荷物を詰め込んだほうがいいに決まってます!

しかも単に荷物を詰め込んでいるだけではありません。

チェックインカウンターでボーディングパスをもらう列に並びながら行うのです。一石二鳥とはこのことです。

服を着る人

写真はイメージ図www

手荷物の重量をチェック!

持ち込み手荷物等は前もって重量を量らなければならないので、空港にははかりが設置されています。

帰国するのであれば、アナタも手荷物の重量を量る必要があります。なので、そちらへ向かうことにします。

ちょっと見当たりません。いつものはかりがある場所には人が立っています。

はかりの場所は、近くに移動したかもしれないので、前にあった場所まで取り敢えず行ってみることにします。

はかりがあるハズの場所に到着しました。

なんだか人が並んでいます。…が子供が多いです。もちろん大人も混ざってますが、旅行客の割合から考えると並んでるのは子供が多めです。

列の先を見ると私達が探しているものがありました。そこに大人も子供も乗っかって体重を量っています。

なんだかよくわかりませんが、量り終わった彼らは皆一様に満足した顔で計量する機械から降りていってます。

彼らは手荷物なんでしょうか?

体重別で子供料金とかになるんでしょうか?

明らかにオジサンだとわかる方も嬉々として体重測定しているのが解せません。

しかも、ご丁寧に靴を脱いで量っているので靴の重さはどうするんでしょうか?

おかげで台の上は足の油がしっかりと付着しています。

手荷物の重さを量っていなかったアナタはここで計量するしかありません。

出国フロアーのベンチにて

ボーディングパスをゲットしたアナタは飛行機の時間までまだあります。

少し座って疲れた身体を休めることにします。

ドンムアン空港の出国フロアーには、かなりの数のベンチがあります。

が、どこも出国便を待つ乗客で占拠されています。

たいていが1人かもしくは2、3人のグループですが、チャイナからの方々は10人規模からと大所帯です。

こういうところはベンチとベンチの間には荷物で埋め尽くされ、通ることはもちろん、近づくこともはばかられます。

そこはまるでチャイナの一般家庭の居間の様相を呈していて、今にも宴会でも開かれるんではないだろうか? というほどの盛況ぶりです。

アナタが身体を休めているベンチにこの集団がやってきたら、例え他に座る場所が全然なかったとしても、その場から離れることをオススメします。

仮に疲れすぎていて動くことがままならなかった場合でも、彼らはアナタのテリトリーを徐々に侵食していきます。

気づけばアナタの荷物を置く場所さえも彼らに占拠され、まるで満員電車に乗っているような状態になっていることでしょう。

また、彼らはとてもエネルギッシュなため、帰国時に際してもつかれなど全く見せずに大声で談笑する体力が残っています。

そんな彼らの近くで休息しようものなら、確実にアナタの体力を奪われるだけではなく、その有り余るエネルギーに圧倒され、惨めな気分を味わうことでしょう。

謎のチャイナシステム

こんなエネルギッシュな旅行客はたいていが団体観光客です。この集団をまとめあげるガイドには、さらなる強靭な体力が要求されます。

このガイド諸氏はどうやってかれらを統率しているのか気になって観測してみることにしました。

ボーディングパスを受け取り、ベンチに集まってきた彼らを点呼していますが、案の定数名が行方不明です(笑)。

そこで取り出したのが、インスタントラーメン(袋)&果物です。

このセットを点呼の終わった人に配っています。そうしてから、行方不明の数人を駆け足で探しに空港中を走り回ります。

残された彼らは配給されたインスタントラーメン(袋)と果物を食べています。…おとなしく!

彼らがその場にとどまったまま、行方不明者の捜索に出ることが可能になる画期的なシステムです。

もちろんインスタントラーメン(袋)はそのまま食べます。口の中の水分は持っていかれると想像しますが、果物付きなので安心です。

無事行方不明者を探し出した有能なガイドは、客に対して「時間がないので急いで食べるよう」促してます。

そして、そのことを言い終わらないうちに、ガイド氏は食べ終わっていようがいまいがお構いなしに食料を回収していきます。

客の方も渡してなるものかと急いで口に頬張ります。

そうして一同がそろった彼らは出国審査のゲートに消えていきました。

これで飛行機の中での食事代もうきます。一石二鳥です。(待合ゲートで再び何かを口にしてるんでしょうが…)

なんとすばらしいチャイナシステムでしょう。

ドンムアン空港ではこのような日常が繰り広げられているようです。

現場からは異常以上です。

おわり