【タイ語のことわざ】見た目はオトナでも、中身は…だから覚悟しろよ!

専門家に対してついつい知ったかぶりをして、恥ずかしい思いをしたことはありませんか?

そうです。このブログのことです(泣)

あそーく程度のタイ語の実力で恐れ多くもタイ語について解説している…

そんな身の程知らずの人間に対することわざです。

今回は自戒の意味も込めて解説していこうと思います。

至らないところも多いとは思いますが、その辺りのことは生暖く見守っていただけるとありがたいです。

それでは、ど、どうぞ..(汗)

เอามะพร้าวห้าวไปขายสวน

熟れすぎたココナッツを農場に売りに行く

発音:aw maphráaw hâaw pai khǎai sǔan)

単語
  • เอา+名詞+ไป:(名詞)を持って行く
  • มะพร้าว:ココナッツ
  • ห้าว:(ココナッツが)熟しすぎる、固くなった
  • ขาย:売る
  • สวน:園
MEMO
「ห้าว」はココナッツ限定の修飾語です。通常熟すと言った場合は「สุก」(sùk)を使います。

補足して訳すと、熟れすぎのココナッツを「ココナッツの」農場に売りに行くということわざです。

これは、ココナッツを栽培している者同士の話が背景にあります。

ある時ココナッツを栽培している人が、ココナッツを収穫し過ぎたので、余分な分を誰かに売りに行こうと思いつきました。

ただ問題が一つあります。

そのココナッツ…既に時期が過ぎてるんです(泣)

仕方がないので(どこがw)、ココナッツを他のココナッツ栽培業者に売りに行きましたが、なぜか頑なに買うのを拒否します。そりゃそうだわwww

という話です。

このことわざの基本的なイメージは、自分より知識がある人に対して、知識をひけらかし、知ったかぶりをしているという状況です。

売りに行こう考えたココナッツの栽培業者は、ココナッツ栽培業に関しては新参者だったんでしょうね。

それで、たまたま収穫が多くなってしまったので

「オレって結構イケんじゃね?」

とか勘違いしてしまったパターンです。

それで調子に乗った新人君が、その余ったココナッツを、よりによって熟練のココナッツ栽培業者に対して売りつけようとしたのが失敗の元でした。

ま、よくある話ですが、傍からみるとヒヤヒヤする状況です。

断られるのが明らかなのに本人だけが自信満々みたいな….

と説明しましたが、このことわざには違和感を感じます。

なぜ彼は購入者として、あえて同業者を選んだのでしょうか?

「やっぱりアホなの?」

と考えるのは簡単です。

このことわざのキモは「熟れすぎた」ではなく「農場に」の方にあるんです。

相手を誰だかキチンと把握していなかった彼には大きな落ち度がありますよね。

その落ち度に輪をかけて「熟れすぎた」というダメな知識なり何なりをひけらかすというものです。

ま、いづれにしても「アホなの?」という評価は変わりませんがwww

自分に対してor誰かに対して

どんなとき使うかというと、主に二つの状況において使用されるのが考えられますね。

基本イメージは前述したとおりなので、それが自分へ向かってなのか、誰か他の人に対してなのかの場合です。

自分に向かってという場合は、何かをする前に肝に銘じておきたい教訓として「自分に言い聞かせる」という時に使います。

相手の状況を事前に知っておいてから、適切に何かを言ったり、やったりしないとマズイよ! という時です。

相手がどういう立場の人かを忘れるな! みたいな感じでしょうか?

実際にうっかりどういう人か忘れていたり、よく知りもしないで…という場合も想定できますね。

「アンタ、何様のつもりだと思っているの!」

とか

「アタシを誰だと思ってそんなコト言えるのっ!」

という場合は少し、というか確実に違うハズですwww

あるいは自分より知識がある人に知ったかぶりをしてはいけないよ! という風に誰かに忠告するような状況でも使います。

ま、「釈迦に説法」のタイ語版ですね。

タイでは「釈迦」を使わないのが逆に面白いですが、恐れ多くて使えないのかも知れません(笑)。

具体的にどんな感じで使うかという事例を示してみます。

具体的使用例

例えば

自称小学生のC君とM君の二人が話をしているとします。

C君は実は有名な高校生探偵です。

でもM君はそんなことは露程もしりません。C君のことを少し他人より賢い、ただの小学生だと思っています。

M君だって、一般の小学生にしては悪くありません。いや、寧ろかなりデキル子です。

そうだとしても、M君がC君にむかって、自分が閃いた犯罪のトリックを滔々と語りだしているのにはムリがあると言わざるを得ません。

しかも、それを見ていたのはアノI君(女)です。彼女はきっとこう考えているに違いありません。

(甘いわね、M君! それじゃあ「熟れすぎたココナッツを農場に売りに行く」だわ。まだまだネ。)

とまぁ、こんな場合に使うことわざです。

この場合、M君の取った行動は仕方ないかなと思います。

C君がまさかアノ…とは思わないはずです。

常識人であるが故におちいったミスですので、I君の言い草は少し酷です。

「バーロー! そんな具体例誰が解るかヨ!」

とお怒りの方もいらっしゃると思いますが….

僕ことあそーくは見た目はオトナ、頭脳はコドモなもんで…

さーせん 

m(_ _)m

今回もてきとーな感じで話を濁してしまいました。

「熟れすぎたココナッツを農場に売りに行く」状態なのは重々承知しております。

承知していますが…まだまだ続ける所存です。

そんな当ブログですが、今後ともなが~くご贔屓にしていただけると大変ありがたく存じます。

おわり

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