タイ語のファランという言葉 まだフランスが由来だと思ってるの?

タイ語でいわゆる欧米人のことを「ฝรั่ง」(faràŋ ファラン)といいますが、ちょ~有名なので、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか?

どーもあそーくです。

この「ファラン」って言葉は、フランスっていう言葉が由来なんじゃないかと思っている人も多いと思います。

でも、どーやらそうとも言い切れないようなのです。

タイ人ですらフランスを意味する「ฝรั่งเศส」(faràŋseet ファランセー)って言葉から来たと思ってるくらいなので、日本人がそう思うのも致し方ないかと思います。

それでは、どーぞ

そもそもタイ人とは

タイ人とはタイに住んでるタイ国民のことで、特に断りのない限りタイ族とか、中国系とかの意味合いはないようです。

タイとなるその前のシャムはどうなんでしょうか?

この地域の共同体が国家(いわゆるネイションステート)として認知されるのはシャムのアユタヤ王朝からでした。

西洋との出会いからチャオプラヤー川流域に住む人々を指してシャム人と呼んだのです。

「ประเทศ」(prathêet プラテート)の誕生です。

それまでこの地域は「เมือง」(mɯaŋ ムアン)の集合体の世界でした。

日本語の「クニ」ですね。今でもタイのことを「เมืองไทย」(mɯaŋ thai ムアンタイ)いう呼び方があります。

昔は中国に限っては「เมืองจีน」(mɯaŋ ciin ムアンジーン)とも言ってたハズなんですが、政治的な理由からか、そういう呼び方はしなくなったんでしょうかねぇ?

学校で習うのも、もっぱら「ประเทศจีน」(prathêet ciin プラテートジーン)です。

その他の地域の人々

おそらくタイ人にとって、日本人とか、中国人とか、タイ人とか、その他のアジア系の人間とそれ以外の地域の人間とは分けて考えてたフシがあります。

例えば「แขก」(khɛ̀ɛk ケーク)という言葉があります。

これはタイ人もはっきりとは分かってないようですが、最大に範囲を広げると、南インドと中東、そしてマレー系の人々を指した言葉です。

この場合のマレー系とはマレーシアとかジャワのことです。

南インドと中東は分かりますが、マレー系までとは…

ムスリムだから違うのかどうなのかはわかりませんが、マレー系もケークに含むと考えている人はいるようです。

ということは、タイ人的に親しい関係にあると認識しているのはアジア系でかつ仏教を信仰していている人ということになんでしょうか?

タイが初めて西洋と接したとき

書物によると、タイ(当時はシャム)が西洋と初めて接したのはポルトガルがマラッカを占領した1511年に遡ります。

史上初 世界一周を達成した男 マラッカの海洋博物館

初めて西洋と接した相手がポルトガルです。まだフランスなんて知りもしません。日本と同じですね。

タイの場合は正式な使節だったようです。

初めてポルトガル人を見て、どーやらアジア系ではなさそうですし、ケークでもないみたいだと思ったはずです。

しかし、彼らをなんとか区分しなければなりません。

で、このとき彼らを呼んだのが

「ファラン」

え? フランスも知らないのになんで?

とーぜんの疑問です。

由来はペルシャ語らしいんです。

ペルシャ語で西洋人のことを「farangi」と呼んだのが、タイ語に取り入れられてファランになったそうです。

アユタヤ時代にはポルトガル人を指して「ファラン」と呼んでいたそうです。

この頃のポルトガル人は「ケーク・プラテート」・「ケーク・ムアン・ファラン・パストゥカン」などとも呼ばれていました。

ケークと呼ばれたのは管轄的なことから、便宜的にそう呼ばれただけのようで、ポルトガル人がいわゆる「ケーク」と違うことは認識はしていたようです

このように、最初はポルトガル人のみを指す言葉であったんですが、その後、西洋人全般を指す言葉になったというのがコトの顛末です。

ペルシャ語の方の語源はフランク族とかフランク王国のものが由来なので、西フランクを起源に持つフランスもまんざら関係ないわけではないということです。

が、ポルトガルはまったくもって関係ないですww

ポルトガル人はアユタヤで、民間の商人、兵隊、キリスト教を伝導する神父などとして生活しており、ポルトガル人町は日本人町の隣でした。

ご近所さんなので、いろいろあるんです。

例えば「ทอง」(thɔɔŋ トーン “金”の意味)って字の付いているお菓子全般の祖となった人は日本人とポルトガル人との血を引いてた宮廷料理人の女性だそうです。

アユタヤの日本人町は遙か彼方…彼の地で知ってしまった衝撃の事実!!

西洋では…

Wikipediaによると

西洋においては Siam とはポルトガル語の Sião, Syão から来た語とされる ー 引用:Wikipedia

となっています。

このポルトガル語の「Sião」というのは英語の「Zion」。つまりシオンで、イスラエルにある世界的に有名な丘のことです。

(音がたまたま同じように聞こえた的なコトでしょうけど…)

ポルトガル人がタイとイスラエルを間違えるはずもありません。(そりゃそーだ!)

が、タイがイスラエルでポルトガルがフランスというどーにも訳がわからないことになってしまいました。

まーバンコクは天使の都だしww

ジャガイモのことをタイ語で「มันฝรั่ง」(マンファラン)と言います。

ちなみにイモのことはタイ語で「มัน」(マン)です。

ファランがフランスのことだとしたら、タイのジャガイモは油で揚げなくてもフレンチポテトになってしまいますww

失礼いたしました(汗)。

おわり