タイのお寺の歩き方 タイ仏教の概要と、建築物の役割やお寺の種類とか

タイのお寺に行くと、敷地内に建物がいろいろあります。

また、仏像があっちこっちにある寺もあったりするので

「どこを見ればいいの?」

と、初めてお寺を訪れた時は戸惑うことと思います。

どーもあそーくです。

僕も初めてタイのお寺に行った時は、全体的にピカピカしてて、目が眩んだ上に、どこを見たら良いのか分からずただウロウロして

「なんかスゲーな!」

くらいの感想しか持てませんでした。

そこで、タイのお寺の構成と、メリハリをつけて参拝出来るように、各々の建物の役割とポイントを紹介したいと思います。

タイには中国寺院もありますが、ここではタイの固有の仏教についての説明です。

それではどうぞ

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タイのお寺の位階

タイのお寺には階級があります。

「พระอารามหลวง(phrá-aaraam-lǔaŋ プラ・アーラームルアン)」が王室に認定されたお寺のことです。

この中で、最も高い階級のものが、「พระอารามหลวงชั้นเอก(phrá-aaraam-lǔaŋ-chán-èek 王室認定寺院第一位)」と呼ばれるものです。

王族の遺骨が納められている聖堂や礼拝堂がある寺や、高い栄誉を受けた寺です。

これが三種類あり、高い階級のものから

  1. 「ราชวรมหาวิหาร(râatchawɔɔrámahǎawíhǎan ラーチャウォーラ・マハーウィハーン)」
  2. 「ราชวรวิหาร(râatchawɔɔráwíhǎan ラーチャウォーラ・ウィハーン)」
  3. 「วรมหาวิหาร(wɔɔrámahǎawíhǎan ウォーラ・マハーウィハーン)」

と称号が付きます。

次のレベルのお寺が「พระอารามหลวงชั้นโท(phrá-aaraam-lǔaŋ-chán-thoo)」(王室認定寺院第二位)で、重要な聖地がある寺院を認定したものです。

このクラスのお寺は更に4つの階級に分かれ、その称号は

  1. 「ราชวรมหาวิหาร(râatchawɔɔrámahǎawíhǎan ラーチャウォーラ・マハーウィハーン)」
  2. 「ราชวรวิหาร(râatchawɔɔráwíhǎan ラーチャウォーラ・ウィハーン)」
  3. 「วรมหาวิหาร(wɔɔrámahǎawíhǎan ウォーラ・マハーウィハーン)」
  4. 「วรวิหาร(wɔɔráwíhǎan ウォーラ・ウィハーン)」

となっています。

最後に「พระอารามหลวงชั้นตรี(phrá-aaraam-lǔaŋ-chán-trii)」(王室認定寺院第三位)は都市寺院であったり、称号のないものを含め

  1. 「ราชวรวิหาร(râatchawɔɔráwíhǎan ラーチャウォーラ・ウィハーン)」
  2. 「วรมหาวิหาร(wɔɔrámahǎawíhǎan ウォーラ・マハーウィハーン)」
  3. 「称号なし」殆どが王立の寺院

と3つに分かれています。

上から順番に位階の高いものとなっています。

が、名前だけ見ると位階は異なっても称号が同じ場合があるので混乱しますね。(笑)

以上がタイのお寺の種類です。

ちなみに、エメラルド寺院は王室のプライベート寺院という設定なので、この位階はないのであります。

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タイのお寺の施設

タイのお寺に入ると様々な施設があり、どういった役割をしているのかは部外者にはいまいちよくわかりません。

そこで、各施設と、それを見分けるポイントを説明します。

本堂

タイ語で「อุโบสถ(ùboosòt)」と呼ばれるところです。略して「โบสถ์(bòot)」とも言います。

ここはお寺の中で最も重要な施設で、出家の儀式をはじめとした、様々なお坊さんの重要な儀式を行うところです。

次の仏堂とも建物の形が似ており、区別のつきにくい施設です。

見分け方は、この本堂には「เสมา(sěemaa)」結界石と呼ばれる石碑が建物の四隅とその間の八ヶ所に置かれていることです。

本堂の領域である聖域と外部とを区別する境界を作るものです。

仏像も安置されていますが、以上のことから入場が制限されていることも多い施設です。

仏堂

一般的にお寺を訪れた場合に仏像を拝むのはこの仏堂になります。

なので、普通は寺を訪問した場合ここがメインの目的地です。

タイ語では「วิหาร(wíhǎan ウィハーン)」と言います。

こちらは結界石がない建物なので、我々俗物でも入場することが可能です。(笑)

仏塔

これは「เจดีย์(ceedii)」とか、「ปรางค์(praaŋ)」です。

「ปรางค์(praaŋ)」は方形の仏塔のものです。仏舎利塔などもこの一種で、いろんな骨が入っています。(笑)

講堂

講堂としましたが、「ศาลา(sǎalaa)」が一般です。

「ศาลา(sǎalaa)」あずまや形式の建物一般を指しますが、いろいろなタイプがあります。元々はあずまや形式だった名残です。

これには「ศาลาการเปรียญ(sǎalaakaanparian)ー説法所」などがあります。

モンドップ

「มณฑป(mondóp)」の綴りはモントップですが、発音は「モンドップ」です。この言葉自体は建物の形式を指すものです。

お寺にあるものは、プラを付けて「プラ・モンドップ」といいます。

仏像や三蔵を保管したりと、いろんなことをする場所です。

パーリ語とかサンスクリット語が由来の言葉で、大地の女神の水桶のフタをモンドップと言って、その形に似ていることからモンドップと呼ばれるようになったそうです。

似ているって…実物見たんか?(゚∀゚)

他の建物

「หอ(hɔ̌ɔ)」と名のつく建物には「鐘楼」、「三蔵庫」などがあります。

三蔵庫など書物を保管する建物には普通入場できません。

お坊さんの生活空間

お坊さんも24時間お寺で修行ばかりしているわけではありません。

このエリアには一般に入場できませんが、人としても生活を営むための設備が整っています。

お坊さんの宿舎の「กุฏิ(kùttì 庫裏、僧坊)」があります。

これ以外にもお坊さんの為の食堂や浴室などの施設もあります。

タイ仏教のそれぞれ

タイの仏教には大きく二つの派閥があります。

「ธรรมยุติกนิกาย(thammayúttìka-níkaai タマユットニカーイ)」と「มหานิกาย(mahǎa-níkaai マハーニカーイ)」です。

両方共に上座部仏教であるのは間違いありません。

上座部仏教は、仏教の分類のひとつ。上座仏教、テーラワーダ仏教(テーラヴァーダ仏教)とも呼ばれる。「上座」 (thera) とはサンガ内で尊敬される比丘のことで、「長老」とも漢訳される。ー引用:Wikipedia

タマユットニカーイはラーマ4世の仏教改革の際にできた派閥で、この改革を支持した寺院が中心です。この派閥は厳格さを旨とします。

これに対してマハーニカーイは、旧来の勢力の寺院です。

各寺はいずれかの派閥に属しています。なんだか政界のようです。

仏教界の頂点に君臨するのが「สังฆราช(saŋkharâat 大僧正)」です。

この下に長老会議があり、その下の組織が仏教行政を取り仕切っています。

大まかにはこんな感じの組織ですが、僧侶の中から有志の者たちが集い、独自の新しい活動をするグループもあります。

以上が、大体のタイの寺院ですが、観光で来る場合は殆どの場合、王立認定寺院第一位の中でも最高位の寺院を訪れることになると思います。

今回紹介した寺院の構造などを参考にして楽しんでみてはいかがでしょうか?

おわり

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