今回紹介するのは三修社より発行されている「表現を身につける初級タイ語」のトリセツです。
このトリセツしりーずとは、僕が行った/行っている個人的な参考書の使用方法の紹介です。
参考書を買ったはいいけれど、実際どうやって進めていけばいいのかわからない人のために具体的に解説してます。
自分のやり方の確立している方はあまり意味が無いかもしれません。
独断と偏見でがんがん進みますので、その辺はご了承ください。
それではどうぞ
Contents
「表現を身につける初級タイ語」の概要
「表現を身につける~」タイ語のシリーズは2018年現在、初級・中級と刊行されています。今回は初級の方の紹介です。
この本はタイ語独習者、特に日本国内で独学でタイ語をマスターしようとしている方にとって力強い味方になるはずです。
なぜなら、この本の一番の特徴は、なんといってもその圧倒的な音源の量だからです。テキストに載っている日本語以外の部分は全て音声化されているといってもいいでしょう。
タイ語留学をしている人に比べると、タイ語に接する機会がどうしても足りない日本国内の学習者には必要不可欠かもしれません。
もちろんタイ語留学をしている人にとっても、音声を文字で確認できるので、有用なのは間違いありません。
ですので、基本的にこの本はタイ語のリスニング・スピーキングといった音声学習の中心に据えたいと思います。いや、そうします。
学習のレベル的にいうと、このブログで紹介している本では「ゼロから始めるタイ語」が終わったころがオススメです。
「ゼロから始めるタイ語」についてはこちらをどうぞ

一通り簡単なタイ語の学習が終わっているので、単語の補強ができますし、文法と音声をリンクさせ、身体に染み込ませるのに適切な時期でもあるからです。
「表現を身につける初級タイ語」の構成
この本は全部で12課からできてます。その前に発音編がありますが、まぁこの辺は初級のどのテキストも同じです。そういう決まりになってるみたいです(笑)。
あとは別冊が取り外せるようになっていて、こちらには文字と練習問題の解答があります。
練習問題の解答にまで音声がついているんです! 前代未聞です(笑)。
しかも、全体的に音声は初級者用であることを配慮されていて、かなりユックリなんです。いたれりつくせりです。感動して泣かないでください。
発音編はあまり面白くもないので、大事ですがテキトーに済ませて先に進みます。
いままでのトリセツしりーずでやってきたとしたら、少しはタイ語筋が口周りや喉周りにできてることでしょう。やりすぎるとマッチョな口元になります。(当然なりません)
本課の構成と学習の具体的な進め方
本文
メインのレッスンです。最初に本文があります。
本文に関しては他の部分に比べ音声のスピードが若干速めであります。なので、このスピードについていくことを目標にします。一回目は何も見ないで聞いてみてください。
どれくらい理解できましたか? 最初は聞き取れなくても大丈夫です。スピーキングとかリスリングは特に筋トレの要素が強いので、正しくやってれば出来るようになります。
精神論はいりません。科学的トレーニングで近代的に攻略しましょう!
単語
まず攻略すべきは単語です。
僕はタイ語留学してたのですが、学校のテキスト(音源別売り)でも単語を先にマスターしてから本文という流れでした。
実際は事前に新出単語を家とかで予習していたほうが、効率的に授業を受けられたのですが、一身上の都合でなかなかそうは行きませんでした(笑)。
タイ語学校についてはこちらをどうぞ

なので、僕の例を反面教師として、単語をマスターしてから解説に進まれることを願います。
単語の意味がわからないとただの音にしか聞こえませんもんね。
で、今までトリセツしりーずで学習してきた方は、全部の単語が初見だ! どうしよう? ということは無いと思います。
全部初めて見る単語だとやる気が失せます。(特に僕の場合)
多少は出来るという成功体験が学習を進める原動力になります。
なので、簡単な本から段階的にがこのブログでの紹介のモットーなのです。(モットーがあったなんて知らんかった)
この単語の音声も当然あります。後に続いて発音してみてください。かなりユックリ発音してくれているので、初心者でも充分発音可能です。
解説部分
解説部分は主に短文からなっています。
若干音声の間隔が短めのような気がするので、文章の読み上げが終わったら、一旦音声を止めて復唱してみてください。(発話するのはマストです)
慣れてきたら、というか出来るならシャドーイングも試してみてください。
シャドーイング(shadowing)
音を聞くとほぼ同時に発声することを言う。遅れは、大きくても0.2秒程度、なるべく遅れないように発する必要がある。ー引用:Wikipedia
この時意味が音だけでわからなかった場合はテキストで確認してください。
基本的にテキストは確認用です。
練習問題・関連語彙
解説のあとには練習問題・関連語彙と続きます。
もちろん音声つきです!
このテキストは音声学習として使うので、練習問題は解説部分と同じように使います。
まるごと身体に染み込ませます。
関連語彙は単語の部分と同じです。単語をマスターする時に一緒に覚えてもいいんじゃないでしょうか?
最後に本文をもう一度聞いてみます。
以上で全部です。
別冊部分の解答は意味を確認するくらいです。音声は練習問題と同じ場所にあるので音声学習としては都合がいいんです。
同じく別冊にあるタイ文字のパートにも音声が付いています。暇な時に単語を増やすのに使ってもいいですね。
注意点
この「表現を身につける初級タイ語」では、発音はアルファベット表記もされています。
なので、「ゼロから始めるタイ語」が終了したくらいのレベルで、まだ文字をやっていない。もしくは余り自信がないという場合でも使用可能となっています。
ただ、タイ語の音声学習なので、アルファベットで音をたどるのは最初のうちだけにして、出来るだけ音源のマネをするのが上達のコツです。
学習の終わった部分は、常に聞き流しをして時々ブツブツとマネをしていると、いつの間にかあの大変だった声調をマスターしている自分に気づくことでしょう。
音源はMP3なので、本文だけプレイリストとかにまとめて、全部問題なく聞き取れるようになったらこの本を終了したことにします。
この他にもタイ語テキストの具体的使用方法を紹介していますので、よろしかったらどうぞ


おわり