【増補新板 タイ語の基礎】のトリセツ 俺的使い方の徹底解説!

今回は、初級タイ語文法書の最高峰といっても言い過ぎではない「タイ語の基礎」の僕的使い方の紹介です。

この「タイ語の基礎」が一通りできると、タイ人との会話はかなりスムーズに運びます。

この本は独学の人は文法の基本書として、今後一番多く使うことになる本のハズです。

また、タイに語学留学(もちろんタイ語の)した際に、授業がちょっとわからなかった時って絶対出てきます。そんな時に文法事項を日本語の解説で確認することができます。僕はずいぶん助けられました。

バンコクのタイ語学校について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

【バンコクのタイ語学校】僕の通ってた学校の授業の進め方や進級の仕方

この本をマスターするための導入部分の本として、今まで二冊の本の使い方を紹介してきました。
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

【一夜漬けタイ語】のトリセツ 俺的使い方の徹底解説! 【ゼロから始めるタイ語】のトリセツ 俺的使い方の徹底解説!

それでは早速始めます。

「タイ語の基礎」の概要

「タイ語の基礎」は発音編、文字編、文法編の3つのパートから成っています。

が、いちばん重要なのは文法編です。というか、この本ではここしか使いません。

この本1冊で、「タイ語の基礎レベルの部分を全部網羅してますよー」ってことを言いたいのかどうなのかはわかりませんが、「タイ語の基礎」を購入すると発音編と文字編ももれなくついてます(笑)。

本のタイトルからして発音も文字もナシ! だと、「名前に偽りあり」なので仕方ありません。

発音・文字に関しては、別にその分野に特化している本でやる! っていうのが当ブログの方針なので、詳しい説明も割愛します。

「餅は餅屋学習法」なのであります。(そんなものはありません)

とはいっても、発音編・文字編ともにまとまっているので、ちょっと

「…どうだったけか?」

なーんて時にチラッと確認できるので、便利っていえば便利です。

発音と文字をこの本だけでガッツリやるってことはしません。

文法編

メインの文法編は、全部で55課で構成されています。

そして、アルファベットで発音が併記されているのは18課までしかないんです。

なので、この本を使うためには既に文字を習得している必要があります。

「一応やったけど、まだ自信はないなー」

って人は18課までに完璧にしといてください。

「えーやりたくない!」

って人は「ゼロから始めるタイ語」で初級レベルのタイ語を終了させることになります。→「ゼロから始めるにタイ語」のトリセツに戻る

今後、中級のテキスト使っていくとなると、やっぱり「タイ語の基礎」の知識はあった方がいいですし、なにより文字読めないと中級以降のテキストは使えません。

その辺はどこまでタイ語を出来るようになりたいか? なので

タイ語出来るようになりたいか、なりたくないかはアナタ次第です👆(笑)。

文法編の構成

ざっくり全体を説明すると、各課ごとの最初に本文があります。そして、その本文に関連した解説があって、最後に練習問題となってます。

付属のCDには、文法編の部分としては、本文の音声しかありません。ただしこの段階のリスニングとしては、ちょっとスピードが速すぎると思います。

なので、現段階では音を流しっぱなしにして、タイ語の音に慣れるだけでもいいということにします。

最初は聞き取れなくても、いつも聞き流していると、だんだんと拾えてくる単語が増えてくるとは思いますけど、ちょっときびしいかなぁ?

このリスニングに関しての対策についてはまた別の機会に。

あ、課の構成でしたね。

本文をメインでは使いません。解説全部を網羅しているわけでは無いからです。

なので、取り敢えずはこの本文は飛ばします。

次は、解説の部分になりますが、ここをメインに学習します。

パターンごとに例文があるのでこれを覚えることにします。

パターンの例文は、解説のあとにある練習問題でも出来ないことも無いですが、この練習問題の部分だけでは解説部分を100%網羅しているわけではないので、解説の方で学習することにします。

最後の練習問題は確認用に翌日に試してもいいし、2回目の時に回してもいいです。(2回目時を推奨)

具体的な使い方

まず、単語をマスターします。

本文と練習問題ところに新出単語(新出でないこともある)があるのでこれを覚えます。単語カード作ってもいいし、紙になんども殴り書きして身体に覚えてもらってもいいです。

もうタイ文字は書けますよね?(笑)

で、解説部分ですが、例文を覚えます。

パターンは文で覚えたほうがいいと思うので、情報カードとかノートとかで作ったほうがいいと思います。理由は字が小さいから。

というのは冗談として、タイ語は英語と違って、一文を全部くっつけて書きます。

なので、最初は品詞がどういう順番で並んでいるのかを理解するために、手書きで品詞と品詞のあいだを離したほうが直感的に理解しやすいです。

今までここでオススメした順番通りに勉強してきた人なら、「ゼロから始めるタイ語」では品詞と品詞の間にスペースあったでしょう?

でも、この本は通常のタイの文章と同じです。その辺りも、この二冊の難易度の差があります。

「ちょっと難しい文法事項」・「品詞をくっつける文章に慣れる」という二点を同時に学習しても脳みそがついていきません(僕の場合?)。ので最初は自分でノートを作ったほうが効果的です。

それに、タイ文字って似たような形のもの多いでしょ? 手書きの方が違いがわかりやすいので、脳の労力を記憶するのに集中させたほうがいいですよね?

この時、情報カードの裏とか、ノートの反対側には日本語訳は書かないでください。

そこにはアルファベットの表記だけして、単語の意味と、解説している項目の説明をメモ書き程度にしときましょう。

例をあげて説明したほうがいいですね。

「味見してみる」みたいな文があって、「 ลอง 動詞 ดู 」のパターンを学習する場合だとします。(意味は “~してみる“)

タイ文字で「 ลอง ชิม ดู 」と書いて、答えのところ(情報カードの裏とか、ノートの反対側)に「lɔɔŋ chim duu」(声調省略)ってアルファベットの表記で記入します。

そして、lɔɔŋ の下に「試」、chim の上に「味見する」、duu の下に「みる」とか書きます。単語の意味は覚えてたら書かなくていいです。(少しでも覚えてたら出来るだけ書かない)

こんな感じで、出来るだけ記号だったり、漢字一文字だったりして、文の構造を直感的に理解できるようにします。

単語の意味のところは違う行に記入したり、小さく書いたりして、文のパターンを記憶することに集中しましょう。

どうしても文の意味がわからないときにはテキストで答えを確認します。

「テキストで確認するの面倒くせー!」

っていう気持ちを利用して覚えちゃいましょう(笑)。

この時も日本語の訳でなく、まるで「方程式に品詞を当てはめる」ような感じで理解します。

こうすることで、実際に会話をする時に、パターンに動詞だったり、形容詞だったりをいれるだけで、違う表現ができるようになっていきます。

自分で書いた裏側/反対側(アルファベットが表記されている)に記入するメモは、自分がシックリくるイメージで記入すると、より理解しやすくなります。

なので、テキストに解説してあることを参考に、いろいろと工夫してみてください。僕の場合は→とかいろいろと使ってました。

「工夫することがタイ語を理解することになる」くらいの意識でいいです。

そのイメージは、自分だけが分かればいいんですから。出来たものはきっと宝物になるはずです。

上の文の例でいえば、「みる」は「見る」という意味はなくなっていて、日本語と同じ使い方ですよね。

例えばこの場合「みる」のメモ書き部分の色を変えたりしてみるとわかりやすいですよね。

こんな感じで、55課まで一通り終わらせます。

「すばやく、もれなく全体を終わらす」ために、本文とか練習問題とかするだけでも時間をとるので、2周目以降にするのをオススメします。

学習した翌日には前日学習した単語とノートや情報カードで軽く復習してから学習開始してください。

時々は前にやった部分の見直しもしてください。復習の間隔は “エビングハウスの忘却曲線”あたりを意識して決めると効率的です。

こうして全体を、少なくとも二周したら終了ですが、2回め以降はすぐに済むと思います。

次の中級にいくためにも、自分が納得いくまで何度でもやってもいいです。

ま、完全じゃなくても「常にこの本に戻って確認」っていうことを繰り返してたら、いつの間にか必要じゃなくなってるでしょう。

そのときが、この参考書からの卒業♪(字余り)

一日の学習量

一日に学習する量は各人でテキトーでいいと思います。「一日一課はちょっと大変!」って感じるなら、解説の項目単位でもいいと思います。

「ひとつの課をキチンと最後まで終了させたら本日の学習終了」

というよりも、中途半端に終わらせて、「次回は途中から再開」っていう方が、翌日の記憶喚起がしやすくなります。

もちろん、「一日一課なんて余裕♪」って人もいると思いますが、そんなときは、次のレッスンに少しだけ入ってください。

几帳面な方には気持ち悪い方法かもしれません。ですが、

中途半端が最高なのであります!

この他にもタイ語テキストの具体的使用方法を紹介していますので、よろしかったらどうぞ

【中級 タイ語総合読本】のトリセツ 俺的使い方の徹底解説!【一夜漬けタイ語】のトリセツ 俺的使い方の徹底解説!

おわり