中国の野望の最先端かも?タイ南部のクラ地峡を運河にしたい目的とは?

スリランカのハンバントタ港って知ってますか?

スリランカの第三の港と呼ばれるほどの大きな港です。

さて、このハンバントタ港なんですが、現在スリランカに運用権はありません。

中華人民共和国(以下中国)の借款によって建設された港だったのですが、債務の返済に困ったスリランカ政府が99年間中国政府に貸し出す契約を2017年8月に結びました。

香港の仇をスリランカで討つ的な奴ですか?(笑)

このハンバントタ港は中国の一帯一路構想の海上戦略でもある「真珠の首飾り戦略」の重要な港として位置づけられています。

多額の借款でスリランカ政府を借金漬けにして、貸しはがしを行ったのは、当初からそういう目的があったという可能性も疑われます。

さて、今回はこの真珠の首飾り戦略の重要拠点として位置づけられているタイのクラ地峡についてです。

それではどうぞ

スポンサーリンク

クラ地峡とは

タイ南部のマレー半島の最狭部に当たる場所です。

インド洋と南シナ海を結ぶ運河を通す構想があり、この運河が開通すると、日本からインド洋にでるのに、マラッカ海峡を通過するのに比べ1200キロメートルほど短縮されます。

いつくかの計画がありますが、その一つにクラ地峡から少し南下した所に作る計画があります。

この運河は「タイ運河(คลองไทย)」と呼ばれるそうです。(以下、インド洋と南シナ海の間のことはクラ地峡と記述します)

さて、このクラ地峡に運河が開通すれば交通の要衝となることは間違いないので、かつてより運河掘削の計画は何度かありました。

この中には日本も関わっていたものの含まれていました。

しかし、さまざまな経緯で作られることはなく現在に至ります。

ところがタクシン政権下(親中国)から、中国と共同で調査を行い、ナコーンシーターマラート県とトラン県を結ぶ運河を建設する構想がでてきます。前述の少し南下したところです。

この運河が完成した場合、中国の一帯一路構想はかなり前進することになるのは地図を見れば一目瞭然です。

まー簡単に言えば、中国が狙ってる所ですね。

スポンサーリンク

債務国の問題

中国の一帯一路構想とは、中国西部から中央アジア、ヨーロッパをつなぐ「シルクロード経済ベルト」と、東南アジア、スリランカ、アラビア半島からアフリカへと抜ける「21世紀海上シルクロード」の二つをメインとし、中国を中心とした巨大な経済圏の構築を目的としたものです。

この一環としてAIIB(アジアインフラ開発銀行)の創設などもしています。

このAIIB自体も運営上の不透明性など、いろいろと問題点はありますが、その話はまた別の機会に。

この一帯一路構想では、シンガポールと釧路をそれぞれアジアの玄関口として強い関心を示しているんです。

「北有钏路 南有新加坡(北に釧路あれば、南にシンガポールあり)」だそうです。余計なお世話です。

北海道で中国人が土地を購入しているニュースなどを見ると、なんだか恐ろしいものを感じます。

沖縄だけではないんですよ!

有事の際は土地収用法って使えるよね? 何が目的でアイツら土地購入してるのさ! って疑問もありますが…

まーそれはいいとして、この一帯一路構想上には様々な国がありますが、その全てが自国でインフラを整備できる国だけではありません。

そこで中国の人民元借款という話が出てくるのですが、その結果は前述したハンバントタ港の例を挙げるまでもありません。

そういえばミャンマーのダムなんかも問題になってました。

この一帯一路での中国の借款については融資対象国が中国を含め68カ国にのぼります。

この内、東南アジアだけを取ってみても、債務不履行リスクの高い国に、ラオスとカンボジアの2カ国が挙げられます。

ラオスに関して言えば、首都のルアンプラバーンから中国国境までの高速鉄道の建設がすすめられていますし、タイ国内でもバンコクからタイ東北部の中心都市であるコラートまでの高速鉄道建設計画のいずれもが中国とすすめられています。

タイも一帯一路の融資対象国なんですが、さいわい債務不履行リスクの高い国には挙げられていません。

だとしても、先のハンバントタ港と中国本土から延びる高速鉄道網をつなぐ重要な橋頭堡となるのがこのクラ地峡の運河建設というわけです。

シンガポールと異なり、アメリカの息のかかっていないインド洋に出るルートですから、中国としては喉から手が出るほど欲しいところなのは間違いありません。

タイとしても、インド洋への玄関口をシンガポールから奪えるのですから魅力的なはずです。

中国の意図とは

スプラトリー諸島(南沙諸島ともいう)での中国の異常な行動や、AIIBで中国だけに付与されている特権など、中国が世界の覇権を狙っていることは言われ続けていました。

それがハンバントタ港の99年間の貸与と、その野心ははっきりしています。

帝国主義かっ!

日本やドイツ、イタリアは英仏とくらべて統一も遅れた分だけ海外領土の獲得等が遅れたと言われてましたが…

今何世紀だよ! 

もうそれ、オワコンなんですけど。

と言っても聞く耳持たないでしょうね。

ハッキリいいます。中国には世界を主導していくだけの崇高な政治哲学はありません。

共産主義はスーパーファシズムなんてハイエクなんかがいってましたが、まーあぶねーって感じは拭いきれません。

こんな国に世界を任せるってどうなん?

幸い現在は米中経済戦争の真っ只中で、これらの計画は頓挫というか一時停止しているようにみえますが、その後にどうなるんでしょうか?

とは言っても、別に中国人が嫌いなわけではありません。中国政府があぶねーなと思ってるだけです。

ちなみに、「タイ運河協会」ってのがタイ政府関係の経済団体の中にあるそうですが、この運河構想を作ったのが北京大学、もってきたのが華人系タイ人だってさ!

怖っ!

どうなるかわかりませんが、人民元が暴落すれば返済も楽になるか…スリランカももうちょっと頑張ればよかっかもしれません。

現時点ではなんともいえませんが。

人民元が暴落する前に早いとこモノに変えなければやばいゾ! って当の本人たちは自覚していたのかも。(笑)

ま、「外交のタイ」がどれだけ中国を翻弄できるか? 今後とも見守っていきたいと思います。

とまぁ今回はなんだか堅苦しい話になってしまいましたが、たまにはいいかな? と。

おわり

スポンサーリンク
スポンサーリンク