タイ人って雨降ると喜びますよね。それは雨が降ったあとは涼しくなるから。僕は雨が嫌いです。それは荷物が増えるから。
そんな僕でも雨季の時は、バッグの中に常に傘を入れて外出します。
もちろん折りたたみ傘なので、非常時用です。雨季の時のスコールには、折りたたみでは歯が立ちません。傘もろともぐちゃぐちゃになること間違いなしです。
ちなみに傘の類別詞は คัน(khan) ですよね。ちゃんと覚えてますか? 車とかバイクとかと一緒なんですよね。「どのへんに共通点が?」って感じですけど。(学習者向け)
バンコクの雨 あるある
雨の時に困るのがタクシーです。まず
- つかまらない
- 行きたいところに行ってくれない
- 値段が急上昇する
まぁ、急いでない時はいいんですけど、そうじゃなかったら、結構腹立ちますよね。行きたいところにいかないのは、行くと車壊れるような場所もあるので仕方ないんですが…
中には諦めて(?)、ビショビショになりながら何事をなかったかのように歩いている大人も結構見かけます。
どうみても、彼らはあえて水の溜まっているところを選んで歩いているようにしか見えません(小学生か!)。
こんな雨のときは、普通の大人なら(笑)、ひたすら待つしかないんです。モールの中とかだといろいろと時間も潰せますよね。それに、雨が降っているからといってコーヒーの値段が上がることは今のところないようです(笑)。
一度、なーんにもないMRTの駅の入り口で3時間くらい待ったことがありました。しかも次から次へと客は電車から降りてくるし。
早めに階段を確保して座ったら動かない! これにつきます。いつ止むかわからない雨を待って、ずっと立っているのは精神的にきついです。
このときは結局、ぬれるの覚悟で出て行きました。短気な僕が3時間も待ったんです。服着たままプールに飛び込んだ状態になるのに15秒もかかりませんでした。でも大人の振る舞いはくずしてません。(笑)
「電車とか乗らないで、モールがある所で待ってれば、そのうち雨がやむでしょ? それから電車とかで移動すればいいんじゃね?!」
と思ったそこのアナタ! バンコクの雨をわかってませんね。
バンコクでは「サイアムで土砂降りだ」と思っても、「アソークでは全然降ってない」なんてコトは日常茶飯事で、全部が全部、日本みたいに雨雲が都市全体を覆っているわけではないのですよ。
雨の日のエピソード
そんな小型で強力な雨雲なんで、雨の境目を見たことがあります。写真に撮ったんですが、上手く撮れてませんでした。
最初は「うわっ、雨だ! 洗濯物を!」ってベランダに急いだんです。でも、まだ降ってない。
「??」
雨音がだんだん近づいてくるのはわかる。雷も鳴ってるし、稲妻も光ってる。
すると、ベランダから見える前の家の屋根に、すごい勢いで雨がたたきつけられているのが見え始めたんです。でも、まだ自分のところには水が飛んでこない!
風が弱かった日なので、1分くらいその状態が続き、次の瞬間ベランダが水浸しに。なんか不思議な光景でしょ?
こんな感じの雨なんで、いろいろと失敗することも多いんですよね。
とってもいい天気のある日(といっても暑いので、いいか悪いかは人による)、サイアムに久しぶりに出かけたんです。ちょっと欲しかった本もあったんで。
暑い中、久々のサイアムを堪能したあと、食事をして帰宅することにしました。そのとき住んでたのがMRTの駅のそばだったんです。
「なんか疲れたー。ちょっと眠いかも」なんて電車に揺られながら駅に到着します。MRTを降りて地上に出てみると、地面が濡れてます。
「!」
こんな時って人間の脳は一気に目覚めます。その日に限って、布団はベランダに干しっぱなしでした(泣)。
結局その日は、布団なしで寝ることになりました。
とまぁ、だらだら書いてますが、本当はとっておきのエピソードがあるんです。だけど、書いていいものかどうなのか。さっきからキーボード打ちながら考え中なんです。
迷った挙げ句、書くことにしました。
黒いエピソード
では始めます。
それは今から少し古い時代の話です。場所は今回何度も出てきたサイアムでの事件です。
その、サイアムスクエアで何を買うわけでもなく、ブラブラと街を散策していた、日差しの眩しい夏の日でした。そこに突然のスコールです。
まぁいつものことなので、店の軒先で雨宿りをすることにします。
すると、なんだか街全体が暗いんです。
「雨が降るくらいでここまで暗くなるんだ」
などと妙に感心していたのですが、でもなんかちょっと変です。壁とか柱の色がさっきと違っている気がするんです。
さっきは日差しが強かったから明るく見えてたのかなぁ などと思いながら壁を見ると….
「….ぎゃああああ!!」
壁にびっしりと黒くて光っているGがへばりついてます。排水溝を見ると、そいつらが排水口から溢れた雨水とともに、次から次へと這い上がって来ています。と同時にネズミも飛び出てきて大騒ぎです。
「….」
発する声さえ失った僕は、ただそのカオスな光景を眺めているのでした。
トラウマになったのは言うまでもありません。「Gにですか?」って? サイアムにもそれから数年、足を向けることはなかったのであります。
万が一、これを読まれて気分を害された方、本当に申し訳ございませんでした。
ラジオから流れる日本の台風のニュースを聞きながら、そんなことを思い出していました。まぁただの日記ですね。
おわり