タイにはビッグCというスーパーマーケットがあります。バンコクだと伊勢丹の道路をはさんだ向かい側にありますが、見たことありますか?
今回はラップラオにあるビッグCで目撃した、タイのスーパーのシステムや、そこで繰り広げられている様々な出来事を紹介したいと思います。
あそーくです。
タイのスーパーは日本のものと一見変わらないように見えますが、システムや従業員のきまりなど、面白いルールがあります。
また、海外からの観光客が多いバンコク中心部の店舗と違い、ラップラオにある店舗では、日本じゃちょっと見かけない光景を目にすることもあります。
そんなこんなを紹介していきたいと思います。
それではどうぞ
ビッグCエクストララップラオ店
ビッグCはCPというタイで有数の財閥グループのスーパーで、黄緑色に赤と黄色のロゴマークで知られています。
ラップラオにはビッグCは2店舗あります。
一つはイミグレーションの入っているインペリアルワールドにあるビッグCラップラオ店と、MRTパホンヨーティン駅とMRTラップラオ駅の間にあるエクストララップラオ店です。
ちなみにインペリアルワールドのイミグレーションは、現在ではラオス・カンボジア・ミャンマー人専用となってます。

今回はエクストララップラオ店(以下ビッグCとします)でのお話です。
このビッグCには食品や生活雑貨などが売られているメインの売り場の他に、ケンタッキーフライドチキンやピザカンパニー(タイのピザ屋)やタイスキでタイで一番のシェアを誇るMK、更にはミスタードーナッツも入っています。
まぁ文章で書くと結構日本と変わらないような生活を送れるんじゃないかと思いますね。
でもそこは少し違います。たしかに便利なことは便利なんですが、何かがビミョーに違う…
そこんとこを深ーく掘り下げてみます。
ビッグCの売り場の店員
ビッグCではしょっちゅう
〇〇セール〇〇%引き!
みたいなセールをしています。値札からいくらか安くなるんです。
そんな時は店員ははりきって売ろうと頑張って僕ら客を引き止め、お得意の笑顔で対応してくれます。
ついつい足を止めて、彼ら・彼女らの話を聞いてしまうんです。
そんな時、少しでも買う気をみせると、更に売ろうとして
「今なら、これとこれも買うと〇〇%安くなるよ!」
なんて殺し文句を畳み掛けてきます。
なんですけどね….
「で、どれくらい安くなる?」
って聞いてしまうと後が大変です。
電卓を取り出して計算してくれるんですが、なんかオカシイんです。
百分率がそもそもわかってない…(笑)
計算するたびに数値が変わります。何度も何度も計算をやり直してくれるんです。
一生懸命さがわかるだけに、もー段々と気の毒になってきて…罪悪感さえ生まれます。
最終的には電卓を奪い、僕自らが計算することになります(笑)。
最後に僕が彼ら・彼女らに簡単な百分率の授業を行って終わりますが、あまり優秀な生徒ではありません。たぶん理解してくれてません(泣)。
ビッグCのレジの人々
ビッグCのレジの人は生活用品の部署にいたかと思うと、いきなりフードコートのところにいたりと、内部でいろいろと移動しています。
「レジを打つ人をチェックしてんの? ヒマなの?」
と誤解しないように言っときますが、特徴のある人は否が応でも覚えてしまうもんなんです(笑)。
どういった特徴かと言うと….
簡単な計算が出来ない(笑)。
レジ打ちなのに…
基本打ち間違って、計算する時は計算機使います。
ちなみに全てバーコードで読み取るだけです(笑)。
レジの打ち間違いとは、同じ商品を二度読み取るという意味です。
結構ひんぱんにあります。寝不足なんでしょうか?
きっとこの店舗はブラックなのかもしれません。
また、お釣りがキリがいいように変則的にお金を渡すと、決まって変な顔をします。
そして、計算した後、期待通りにビックリした顔をしてくれます(笑)。
計算が苦手なのは、タイ人全員とは言ってません。
さらには現代のレジスターには様々な機能がついています。そこで基本的機能は使いこなせますが、少し変則的な状況に陥ると、とたんに彼らはフリーズします。
そんな時はレジに付属している赤いランプが点灯します。パチンコ屋ではありません。
いつなんどき赤いランプが点灯するかわからないので
「この列に並んでる人は商品が少ないから早そうだ…」
といった予測はことごとく裏切られます。
なので、レジの列はどこに並んでも同じです。全ては運次第というわけです。
日本でもこんな事はたまにあります。新しくレジ係になりたての場合だと、こうなりますよね?
そんな時はベテランの人がちょっと助けたりとかでしょう? いつもというわけではないですよね?
でもビッグCでは日常的な光景です。赤いランプが常設されているんですよ!(笑)
で、赤のランプが点灯した場合は
専門のスタッフがその場に駆けつけて対応します。
専門のスタッフは、タイではおなじみのピッタリとした身体のラインがハッキリわかる、全身黒の服を着ているのですぐに分かります。
彼らがさっと問題のレジに駆けつけて、ササッと問題を解決し、再び所定の位置に戻ります。
所定の位置は会計が終わった先、出入り口の近辺です。
問題がない場合は、その辺りをただただブラブラしています。
赤いランプが点灯してない
赤いランプが点灯している時はいいんです。ベテランの敏腕スタッフが駆けつけてくれますから。
時々、赤いランプが点灯さえしないのにレジの行列が一向に進まないことがあります。
どういった状況かというと、たま~に学生の研修か何かで、学校の制服を着たままの学生がレジを担当していることがあります。
担当の指導員も誰もいません。放置プレイです。ビッグCの研修はなかなかスパルタなんです。
この学生レジのところで問題が発生したり、「察する」ということのできないファランが英語で質問でもしたら、さぁ大変です。
基本的に学生レジの方々はフリーズしたまま動くことができなくなります。
赤いランプを点灯させるという高度な技を習得していないのでムリもありません。
ただひたすら救助が来るのを待つだけのようです。
こんな時は諦めて別のレジに並ぶのをオススメします。
退社時のルール
いろいろなトラブルを乗り越え、一日のシフトが終了し、いよいよ家路に着くことができる時間になりました。
シフトなので、同時に退社時間になる店員が十数名になります。
彼らは一旦店の出入り口に集合します。(制服着用のママ)
そこで、お互いに制服の上から持ち物検査をします。店のものを勝手に持ち出してないかのチェックですね。
そうして無事チェックOKとなって帰宅の途につくことができます。
これがビッグCラップラオエクストラ店の店員の最後の試練です。
長々と書きましたが、恐らく地方から出稼ぎに来て、ビッグCで働くことになった彼らです。(想像)
多少計算ができなかったりしますが(笑)、愛想は最高にいい愛すべき面々です。
生暖く見守っていくのが正しい大人の対応だと思います。
おわり