【タイ語のことわざ】状態によって名前が変わるのは、米が重要だから!

「男は度胸、女は愛嬌」なんて古い言葉があったりします。(笑)

今回紹介するタイ語のことわざは、この日本の言葉に似ていますが少し違います。

日本の場合は「男はかくあるべし、女はかくあるべし」という目標を設定した言葉であったり、それが男女それぞれのセールスポイントだ! みたいな感じで使われます。

これに対して今回紹介するタイのことわざは、そもそも男はこういうもの、女はこういうものといった前提を表した言葉です。

この前提を表現することで、それぞれの行動指針としたり、警告としたりするものです。

そしてタイも米文化圏です。お米をたとえに使ったものとなっています。どんなたとえでしょうか?

それではどうぞ

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ชายข้าวเปลือกหญิงข้าวสาร

男は種籾、女は白米

発音:chaai khâaw plɯ̀ak yǐŋ khâaw sǎan

単語
  • ชาย:男性、男の人
  • ข้าวเปลือก:もみ、籾
  • หญิง:女性、女の人
  • ข้าวสาร:白米

このことわざは、男性と女性の違いをお米を使って比喩的に表現しているものです。

なので、先にタイ語で言うお米の様々な状態について説明したいと思います。

まず、男性の比喩として使われている「ข้าวเปลือก」ですが、「ข้าว」はお米のことです。

まーご飯ですね。ご飯を食べる「กิน(kin)ข้าว」で食事をするという意味を表しますが、日本語と同じ表現方法です。

まさか「ご飯を食べにいく」で、ご飯だけを食べることを想像する人はいませんよね?(笑)

「เปลือก」は皮とか、殻とかの包んでいるものを指します。

それで「ข้าวเปลือก」で籾を意味するのです。籾とはそのまま田んぼに蒔けば、稲が出来る状態の完全なお米のコトです。つまり種籾です。

次に女性を表す「ข้าวสาร」ですが、「สาร」は本質とか中身とか行った意味で、白米を表します。

人間にとって稲作をするのは、この白米を食べるためです。なので、目的の本質はこの白米というわけです。

人間が食べるのは白米の状態だけではなく、玄米でも食べますよね?

この玄米は「ข้าวกล้อง(khâaw klɔ̂ŋ)」と言います。

一応胚芽米は「ข้าวซ้อมมือ(khâaw sɔ́ɔm mɯɯ)」と別の単語として分けてたりもしますが、実際タイ人的には、玄米と胚芽米の区別はよく分かってない感じがします。

「ข้าวซ้อมมือ」と言って玄米を指すこともあります。

なので、完全には精米されてないお米のこと=「玄米/胚芽米」を「ข้าวกล้อง」や「ข้าวซ้อมมือ」と言う くらいの認識で問題ないと思います。

まー日常会話ではそんなに頻繁に出てくるとも思えない単語です。実際日本語で「玄米」とか「胚芽米」と言われても、とっさに説明できるほど僕も詳しくありません。

どれくらい精米されたかによる違いくらいの認識だと思います。

ちなみに、以上は米の精米の程度による分類です。

米自体は普段食べているお米を「ข้าวเจ้า(khâaw câw)」と言います。うるち米といったりする種類のものです。

これに対して、もち米は「ข้าวเหนียว(khâaw nǐaw)」と言います。

お米に関してはこの辺にしときます。

ことわざの説明に戻ります。

種籾は蒔けば、時期が来れば芽が出てくるのに対して、白米は蒔いても意味がありません。

白米は人間が食べるために脱穀し精米したものだからです。

つまり蒔いても芽は出ず、田んぼの肥料になるのが落ちです。

米蔵に大事に保管していないと、全く意味がないものなのです。

このように、ほっといてもいずれは芽が出て、稲となる種籾を男性の社会で生きていくたくましさに喩えました。

一方、米蔵などで大事に保護してなければダメになってしまう白米を女性に喩え、大事に保護しなければならない存在だということを表現したのです。

というわけで、「弱い性である女性は社会で保護していきましょう」ということわざが生まれたのです。

最近ではだいぶ状況も変わってきましたが、タイの社会では特に女性は弱い存在だという認識があった名残りです。(笑)

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どんなとき使う?

視点や、考え方に関して注意喚起する言葉としてよく使われます。

男性に向けて使われる場合は、女性に対して注意して接しなければならないという心構えとか、考え方の指針として使われます。

女性は身体的にも社会的にも弱い存在なので、男性は女性に対して世話をし、守っていかなかければなりませんよ! みたいな感じです。

女性に対して使う時は「女性は強くはないんだから!」という感じで、注意を促す場合です。

日本だと結構大丈夫だったりしますが、まだまだ海外だと夜中に女性が一人歩きをするのは危険を伴います。

そんな時に警告する目的で使われたりします。

具体的使用例

日本に滞在中は花子さんのお母さんにお世話になりっぱなしのソムチャイ君です。

今日もたくさんの料理でもてなしてもらいながら、花子さんのお母さんと会話を楽しみます。

お母さん「子供を海外で生活させるのは本当は心配なのよ」

ソムチャイ「そうですね。わかります」

お母さん「しかも娘でしょ。タイでは男は種籾、女は白米って言うんだっけ? ソムチャイ君、花子のことしっかり守ってね」

ソムチャイ「お母さん詳しいですね!(笑)わかりました。がんばります」

お母さん「ホントお願いね!」

などと花子さんのお母さんとの会話を楽しんだ深夜のことです。

花子さんのお父さんが帰宅しました。かなり泥酔している様子です。

花子さんのお母さんは、そんなお父さんを正座させて延々と説教しています。

かれこれ2時間は経っています。

そんな花子さんの両親を見てソムチャイ君は花子さんとの関係に一抹の不安を覚えるのでした。

「社会では男は種籾、女は白米だけど、家庭内では白米は暴君に変わる…」

おわり

【タイ語のことわざ】索引

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