敗れると行っても、巨大エビと戦って負けたわけではありません。
アレルギーです。
今までエビに関してはアレルギーとかはなかったのです。タイでエビアレルギーって…トムヤムクン食べられなくなりました。食べてますけど(笑)
今回はアレルギーに関する話です。
タイ語でアレルギー反応がでる
別にタイ語が嫌で嫌でたまらなくて全身が痒くなった、とか言う意味ではありません(笑)。
でも他に言いようがないので…
タイ語で「アレルギー反応が出る」って、「แพ้ (phɛɛ́) 」って言います。
見出しに偽りなしでしょ?
それは良いとして、この「แพ้ 」って単語、中には知っている人もいると思います。そうなんです。「負ける」って意味なんです。
「ん?」ってなりました? とっくに気づいてる人もいます?
そうなんです。日本語でもアレルギー反応が出ることを「負ける」って表現することありますよね?
「漆に負ける」「カミソリに負ける(金属アレルギーのことでしょう)」などなど…
これが派生して、日本語では【アレルギー反応が出る】って表現する場面でも、タイ語では【負ける】って表現を使うんです。
例えば、「薬に負ける」日本語だと違う意味に捉えられますよね。とか、「花に負ける」は花粉症のことでしょうね。とかです。日本語だと両方共「アレルギー反応がでる」の方が意味が正確に伝わると思います。
英語の「LOSE」にこんな意味ないですよね? こういう、表現方法の似ているところがタイ語と日本語の間には結構あるのが、面白いところの一つなんです。
エビに負けた!!
で、僕が負けた相手がコイツらです。

うーん、禍々しい
戦場はセントラル・ワールド・プラザ!! タイ語でいうとセンタンワーるパーザー!!(タイ語なのか?!)
このショッピングモールの前にある広場では頻繁にイベントを開催してまして、この日もワールド・フード・エキスポと銘打った半分タイ料理のイベントで他の国の料理も楽しめるというものでした。
座席も満席でそこそこ盛況だったので、そのへんに座って食べられるものをとエビをチョイスしたんです。
単純に焼いただけのものに、ライムとかいろいろ混ざってる調味料をかけて食べるんです。美味い! しかも安い! で、かなり満足してたんです。 …まだ、このときは…

こんな感じ
エビアレルギーの症状
食べ終わって小腹も落ち着いたので、帰ることしました。そんなに遅い時間でもなかったので、普通に電車を使い、帰宅です。
BTSの駅につき、電車に乗ってアソークで降りてMRTに乗り換えます。この頃は、まだなんともありません。
改札を入り、電車を待っている頃から手のひらがなんとなく痒いんです。「乾燥してるかな?」なんて思ってたんですよ。(んなわけない!)
電車に乗り込んだ辺りでしょうか? 痒みがだんだんひどくなってきます。両手ともです! とにかく指の間が痒いんです。
まるでハエのように手を擦り合わせている僕を見て、周りの乗客はさぞかし奇妙に思ったことでしょう。
僕もこの頃は「え? 手水虫? まじ?」とエビのことなんかすっかり忘れています。
両手は、今にもリンパ液が飛び出さんばかりにパンパンに腫れています。なんだか腕の方も痒くなってきたような気がします。
そうこうしているうちに目的の駅についた僕は、どこへも寄らずにまっすぐと自宅に向かいます。揉み手をしながら、目の前にいる見えない誰かに媚を売っているように歩いてるので、いつもの速度はでません。
ようやく家に着いたものの、この痒みを止める術を僕は知りません。取り敢えず氷を素手でつかむと一瞬楽になるのですが、そう長くはもちません。もちろん僕の手がです(笑)。
そうこうしているうちに痒みは身体全体に広がり、まるで全身、蚊に刺されたように、あちこちが赤く盛り上がってきました。その個々の赤い盛り上がりも一つ合体してきて、0.1%ほど身体の体積が膨張したようでした。
さすがにこのときには「エビが原因かも..」という考えに至っています。
「掻いても余計痒くなるだろう」と思った僕は、水シャワーを浴びることにします。さいわいタイの水道代は安いので、一晩中浴びても大丈夫です。
こうしてほぼ一晩中シャワーを浴び続けた僕の身体は、完全に冷え切っていました。と同時に疲れと眠気が襲ってきたので、「この疲れと眠気は、痒みを凌駕する! よし! 大丈夫! 寝たら治る」とシャワーを出てベッドに倒れ込みます。(着替える場面はカット)
翌朝(正確には昼過ぎ)。全身の腫れはほとんど引いて、かゆみもなくなっていました。
今までエビでアレルギーとかなったことなかったので、少しびっくりしました。アレルギー反応は下手したら命にかかわるもんだ! と身を持って体験しました。みなさんも気をつけてください!
エビごとき! といって侮るなかれ。
現在は、復讐も兼ねて、時々少しだけ食しています。
おわり