【タイ語のことわざ】何を食べても死んだ魚の様な目をするのは厳禁です

好きなことをしてる時の顔は活き活きしてますが、逆に乗り気でないときの顔つきは外から見てても分かるくらいの人がいます。

どーもあそーくです。

日本語ではこんな感じの時に腐った魚の目のような…みたいな表現をします。

さすが漁業民族ならではの表現です。

今回紹介することわざは、こんな嫌々何かをする状態を表現したものです。

タイではどういった表現方法を使うのでしょうか?

地域に根ざした表現方法の違いを楽しむのも【タイ語のことわざ】の醍醐味の一つです。(自画自賛)

それではどうぞ

ซังกะตาย

枯れた刈株

発音:saŋ kà taai

単語
  • ซัง:稲の刈株
  • กะ:見積もる、推定する
  • ตาย:死ぬ、枯れる

「ซังตาย」という言い方もあります。

このことわざというか、慣用句の意味は渋々するとか、不本意ながらする、強いられてするといったものです。

稲の刈株とは、稲を刈ったあとに残る切り株のことです。

稲を刈り取った田んぼの中には、枯れて使われなくなった刈株の部分しか残っていません。

後は土に帰るだけの切り株の部分は、ほとんど死んだ状態です。

これを人間のやる気のない状態に例えたのが「枯れた刈株」という言葉です。

日本語の中でも

「テストどうだった?」

「死んだー!」

って表現することがありますよね? 実際は彼や彼女らは死んではいませんが、そう表現することがあります。

この日本語の場合は「ダメだった」という意味を「死ぬ」と例えたものです。

日本語のように直接的な表現ではありませんが(そういう表現はタイ語にもあります)、「やる気が死ぬほど無い状態」を例えたのが「枯れた刈株」という表現です。

稲作農業に根ざしたいかにもタイといった表現です。

どんな時に使う?

不本意ながらも何かをする人の状況を指して使われます。

やらない訳にはいかないことなので、仕方なくしているというときです。

最終的にはするのは決まっているんだけど、取り敢えず

「ムリっす!」

って返事するような仕事なんかはこれに当たります。(笑)

このことわざはどんな時に使う? より寧ろどんな風に使う? の方が重要かと思うので、少しばかり説明します。

動詞の後に「อย่าง」をともなって、「ทำ อย่าง ซังกะตาย」(tham yàaŋ saŋ kà taai)と使います。

直訳すると「枯れたとみなされた刈株のようにする」となりますが、こういった風に使うのが通常のことわざの使い方だと思います。

この動詞の後に持ってくるパターンだけでなく、「ซังกะตาย ทำ」(saŋ kà taai tham)と動詞の前に持ってきて「枯れたとみなされた刈株みたいにする」(直訳)とすることもできます。

また、「ทำ เป็น ซังกะตาย」(pen saŋ kà taai)で、「枯れたとみなされた状態としてする」という使い方も可能です。

日本語での訳の違いを出すのが難しいのですが、意味は全く同じです。

単語
  • ทำ:する、行う
  • อย่าง:~のように、~であるように
  • เป็น:~である(状態)

このことわざは、満足していない状態、自制する、心ならずもするような状況を指しています。

こういった状態を「อย่าง เสีย ไม่ ได้」(yàaŋ sǐa mâi dâi)と言いますが、「枯れた刈株」という表現を

「今からことわざを使って格好良く言いますよ!」

的な感じを出さずに、普通に会話の中で使えます。

単語
  • เสีย:悪くする、損なう、ダメになる
  • ไม่ ได้:~出来ない

具体的使用例

今回もソムチャイ君と花子さんの話ですいません。m(__)m

ソムチャイ君と花子さんは会社の同僚ですが、実は密かに付き合っています。

付き合いだして3ヶ月になりますが、今日はソムチャイ君の誕生日です。

ソムチャイ君は実は日本の煮物を食べたことはありませんが、テレビで見て以来、「日本の煮物を食べること」がソムチャイ君の夢となりました。

花子さんはそんなソムチャイ君の夢を知っていましたが、ソムチャイ君に

「誕生日プレゼント何がいい?」

と聞くと

「花子さんの手料理が食べたい」

と答えるとは夢にも思いませんでした。3日前のことです。

女子力高いアピールを会社でもしていた花子さんは

「作れない」

とは口が裂けても言えません。

レシピ本を紀伊国屋で購入したのは昨日のことです。

完全にレシピを頭に入れ、食材も既にグルメマーケットで購入済みです。

大量に購入した食材は今後使う予定はありません。

全て使い切るために、全部のニンジンや里芋などの皮を剥き、下ごしらえをしなければなりません。

最初は余りしたことのない経験なので、楽しそうにしていた花子さんですが、なかなか終わらない料理の準備にだんだんと顔は「枯れた刈株」になってきます。

ほぼ一日かけて出来上がった煮物の味はちょっと変です。

味に関しては、日本の煮物を食べたことのないソムチャイ君を誤魔化すことは赤子の手をひねるより簡単です。問題ありません。

ただ出来上がった煮物は

「何人でこれ食べるの?」

という量です。

あまり煮物料理の好きではない花子さんが

「アイツ、完食しなかったら絶対許さねぇー」

と一人毒づくのでした。

ソムチャイ君処刑の時間まで、あと1時間です。

おわり

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