お寺はつらいよ&チャイナ旅行者と少数民族ガール -階段上の決戦-

「生き物を故意に殺してはならない」

五戒、その第一

チェンマイで一番有名なお寺がワット・プラタートドーイステープ(ドーイステープ)です。

チェンマイ観光には外せない有名観光スポットです。

未年生まれの人は行かなければなりませんよ!

今回はそこで起こった珍妙な事件の紹介です。大事件と言うわけではありませんが、場所が場所だけに再発防止は困難な模様です。

ワット・ドーイステープ

この寺は山頂に鎮座するお寺で、チェンマイの市街地から歩いていくのはムリな場所にあります。

なので、タクシーやソンテウで行くことになります。

ソンテウは旧市街の北門すぐ外から乗れます。

ドーイステープ寺院

チェンマイ屈指の観光地でもあるドーイステープも例にもれずチャイナからの観光客でごった返しています。

今回の主人公は彼らチャイナツーリストではございません(笑)。

乗合いソンテウで行った場合、到着する場所は山門の前になります。

ケーブルカーでも行けますが、取り敢えず健康体です。

なので階段で行かなければ、ご利益はないような気がします。

気がするだけですが、頑張って自力で(ここまで車)行くことにしました。

チャイナツーリストvs少数民族ガール

入り口の門から更に300段ほどの急な階段を登っていくと本堂に到着します。

階段の両側にはナーガ(蛇)の文様で飾ってあり、この寺院では歴史上とか美術上重要なものらしいです。

取り敢えず、タイで階段といえばナーガです。

左のナーガ
右のナーガ

正式なお坊さんになる前のお坊さん(笑)もナーガ(นาค nâak)と呼ばれます=豆知識

階段途中では、本物かどうか怪しい少数民族の衣装を着た少女たちがチャイナからのツーリストを相手にアルバイトに励んでいます(笑)。

一緒に撮影してお金をとるという、まぁ握手会のアレと同じ類のものでしょう(笑)。

注意
握手会の詳しいシステムを僕は知りません。あくまでも個人的な脳内イメージということをお断りしておきます

金銭トラブルに発展しているチャイナのツーリストと少数民族ガールを横目に頑張って頂上を目指します。

さすがの中国人でも10歳に満たないであろう彼女らに、そうは強く出ることも出来ません。

途中で少数民族ガールと若干年長者の別のコンビが、次の獲物を探す密談をしている場面を目撃しましたが、全く相手にされない僕には関係ない話です。

生活がかかっている彼女らと、海外旅行を謳歌しているチャイナ旅行者では、どちらに勝利の女神がささやくのかは明らかです。

階段はかなりの急勾配で、山頂につく頃には僕の体力はすっからかんです。チャイナ旅行者の財布の中身もすっからかんのはずです。

で、一通りお参りをしてから帰路につきます。(本編の主題ではないので大きく割愛)

先程の300段ほどの階段を下らなければなりません。

上りより下りの方が足にかかる負担は大きいのです。

しかも傾斜はかなり急です。足を踏み外したらひとたまりもありません。

さらに、他の人が後ろから落ちてこないかも注意しなくてはなりません。他人の巻き添えなんてまっぴらごめんです!

階段下り

下りの方がスリル度アップ

山門前到着

と、やっとの思いで山門前まで到達します。山頂に到達したときより達成感があるのは何故でしょう?

ふと横を見ると店(?)らしきものがあります。

チャイナの観光客は見向きもしません。もしかしたら、店ではないのかもしれません。

先程の少数民族ガールたちの控室の可能性もあります。

確認のため近寄ってみることにしました。

少し近づいてみると揚げバナナ(!!)が売っているようです。英語でも書いてあるので、観光客相手のお店のようです。

ただ、屋根とかなんにもない吹きっさらしの状態で、台の上にバナナだけが置いてあります。

商売する気はまず感じられません。

五戒にはありませんが、もしかしたら仏教の戒律に

「むやみやたらと商売をしてはいけない」

なんてのがあるのかもしれません。たぶんないです。

という一見したら店とは思えないその佇まいに場違いな揚げバナナ(英語広告入り)の台

奇妙なのはそれだけではありません。

その揚げバナナ、少し動いているようです!

霊験あらたかなドーイステープ!

揚げバナナにも生命が宿ります。

そんなわけはありません。

ハトがその揚げバナナを食べています(゚∀゚)

なんてことはない、ただのエサ台ですか? まぁハトも普通に食べてるし…

ただ、英語の広告に「フライドバナナ」と書いてあるのが気になります。この辺のハトは英語よめるんか! スゲー!

そうこうするうちに店の人が出てきます。やっぱり売り物のようです。

「てか、ハトの食いかけいらねー」

店の人がゆっくりエサ台(仮)に近づき、やる気なさそうにハトを追い払います。

まぁいつものことなんでしょう。

さすがに食いかけのものを置いてあることを見られたお店の人は、僕に営業をかけてくることはしませんでした。

一応お寺の敷地内ですし、ワナとか張ってハトを捕まえることも出来ないんでしょう。

ましてや駆除なんてもっての外です。

「どうとでも好きになさって下さい」

です。

先程やる気がないと映ったのは、本当にやる気がないのではなく、諦めの境地に達したからなんですね。お察しします。

犯行の決定的スクープ映像が手に入りましたのでご覧ください(笑)。

撮影あそーく

まっ、ハトくんたちは

「他人の物を故意に盗んではいけない」

という五戒を守る気はさらさらないようです。

おわり