トリセツしりーず第二弾です(笑)。
今回は「世界一わかりやすい!一夜漬けタイ語」についての具体的な使い方を紹介します。(以下一夜漬けタイ語)
タイ語を勉強しようとする多くの人にとって、最初に手にするテキストだと思います。全ページを同じだけのエネルギーで勉強しても効率はよくありません。
そこで、ここでは力を入れるところと、軽く済ませるところ分けて学習を進めます。
さっさとタイ語をマスターするため、イイトコ取りでいきましょう!
「一夜漬けタイ語」の概要
この「一夜漬けタイ語」は大きく分けて入門講座、場面別フレーズ集、単語集の3パートに分かれています。
これに加えて、CDで音が付いています。
全パートを同じ力加減で勉強するのは効率が悪すぎます。
それぞれのパートについて、力の入れ具合と、具体的にする作業を説明していきます。
入門講座
ここが一番重要です。というかこのパートだけでもいいくらいです。
この入門講座のためにこの本があると行っても過言ではありません。それくらい大事なパートです。もちろんこの後に本格的に勉強する人の場合です。
では、具体的にどう使うかを説明します。
発音講座
まずは発音講座の部分です。
発音は早めに慣れておいた方がいいので、毎日やってください。
どうやるかと言うと、まずは音源を聞いてみてください。(発音講座の部分のみ)2、3回でいいです。何度も聞いても飽きますよね? 僕は確実に飽きます。
この時点では日本語にない母音とかは、違いがわからないかもしれません。なんとなく違いはわかったとしても、どう違うかはわからないと思います。
次にCDの音に続いて、自分でも発音してみてください。違いがわからない発音に関しては、取り敢えず口の形だけは本の説明通りに努力してください。これを毎日、この本を終了させるまでしてください。
自分で発音できるようになれば、耳でも違いがわかるようになってきます。違いのわかる男や女になってください(笑)。
CDの音を聞いて、自分で発音をするときに、アルファベットの字よりも、音のほうを真似してください。アルファベット表記も便宜上使ってるだけで、厳密には違います。英語じゃないんですよ!
アルファベットの音との違いに注目(注耳?)すれば、発音が早くできるようになると思います。
出来なきゃムリにしなくてOKです。発音にだけこだわって先に進めない人いるんで、多少まちがってるくらいの方が愛嬌があります。
完璧を目指してるそこのアナタ! スパイにでもなるつもりですか?(笑)
声調は1声から5声まで歌を覚えるように、いっきに覚えるのがコツです。
音階が同じということではないんです。というか音階を異性の声でやると変になりますよ(笑)。発音する人の音調の変化を相手は聞いているので、トーンの変化を注意してください。
この段階では「1,2,3,4,5声の順番なら確実に正しくできる」ということを目指しましょう!
周りにタイ人がいればチェックしてもらえますが、そういう環境にない人は頑張ってください。100%でなくても大丈夫です。だんだんと微調整すればいいんです。ただし、正しく発音するように意識はしてください。
発音は毎日やって、早めにタイ語の筋肉をつけるのがポイントです。後々の学習のとき、楽になります。
文法講座
文法講座のパートはこの本の核です。ここが終了したら、次の本へすすんでも大丈夫です。
具体的なやり方は、まず本の説明をみながら、表にアルファベットでタイ語、裏に日本語訳を単語カードとか情報カードに書いてください。カタカナで書くのはやめてくださいね。
一通り書き終わったら、このパートを一回は読んでいることになります。ここまでは数日かかると思います。人によりますけどね。
このカードを使い、タイ語を見て意味がわかるかをチェックします。だいたいの意味があってればOKです。一字一句同じでなくても大丈夫です。
ただし、最初はテキストの順番通りにしてください。順番で日本語訳を覚えていても大丈夫です。取り敢えずどんなやり方でも、「覚える」ということに専念しましょう
この時、「それぞれの単語がどんな意味」かの理解もチェックしてください。出来なかったところは該当ページを見てください。考えなくていいです。カンニングしてるつもり(笑)でチラッと見てください。
カンニングなしで全部できるようになったら、音を聞き流してください。音だけで全部理解できるようになったら第一段階終了です。
後は、CDに続いて発音します。近所迷惑にならない程度に大きな声で発音してください。小学生が国語の教科書を朗読してるようにです。はい、そういうプレイです(笑)。
単語一つ一つ取り出して、正しい声調で言えるようになるよりも、「文章で、歌を覚えるように!」というのがポイントです。
次は最初に作った単語カードや情報カードに書き込んだものをシャッフルして、全部正解だったら終了です。最初の段階でしっかり出来てる場合は、ここはすぐ終わると思います。
日本語訳をタイ語で答えるのは、やらなくて大丈夫です。タイ語で情報を相手に伝えるためには必要ありません。まずはタイ語の形をマスターしましょう!
伝えたい情報をタイ語の文法にのっけるだけなので、日本語を間に挟むと、逆に言いたいことが言えなくなるかも…
場面別フレーズ集
このパートは正直やらなくていいです。
やってない前置詞とか出てくるんですが、説明がないのでかえって混乱するかもしれません。
暇だったら「へーそうなんだー」くらいでいいです。
「全部やらないのもったいなーい!」 とか思ってません? 時間の方がもったいないです。アナタの時給はそんなに安いんですか?
急にタイに行かなければならなくなった場合だけ、その場面のフレーズを使って、取り敢えずトラブルを乗り切るといった使い方でしょうかね?
勉強の役には立ちません。
単語集
これも全部やる必要はありません。
やるとしても基本動詞と形容詞くらいで大丈夫です。
この単語集のパートに関しては音源がついてないので、
「アルファベットだけでは正しい発音ができてるか不安かも…」
てな場合は、寧ろやらない方がいいかもしれません。
ここに出てくる単語はどうせ良く使われる単語なので、後からいくらでも出てきます。先取りの感覚で、軽く眺めておくだけでいいでしょう。
あとはバンコクの地図とか路線図とか付録がついているので(笑)、なんとなく眺めてると、実際にバンコクに行ったときに多少は役に立つかもしれません。
最後に
どうですか? 実際しなければならない量は本の厚さに比べて、だいぶ少なくなりましたよね?
特にやらなくていいパートに使う時間を重要なところに重点的に使うことで効率は増すと思います。これを傾斜学習方式といいます。(言いません!)
この「一夜漬けタイ語」はあくまでもタイ語に慣れるための本だと位置づけています。
ある程度慣れたら、次の本格的な基本書である「ゼロから始めるタイ語」や「タイ語の基礎」にすすんだ方が効率的です。
本格的な基本書に進む前に、タイ語にある程度慣れておくと、いきなり本格的に勉強に入るよりも、抵抗感がだいぶ減っているはずです。
そうすることで、学習を継続しやすくなるという効果があります。そういう意味でもこの本の価値は充分あります。
100%完璧な本はこの世には存在しないので、それぞれの本のイイトコだけを取って効率よく学習を進めましょう!
以上は僕のやり方であって、もっといいやり方があるかもしれません。ただ、「どう手をつけたらいいかサッパリわからない」という人はこの方法を試してみてはどうでしょうか。
この他にもタイ語テキストの具体的使用方法を紹介していますので、よろしかったらどうぞ


おわり