【タイ語のことわざ】火傷するわヨ♥という人の対処には学士院版辞書!

もう何年も前のことなのに思い出すだけでムカムカしてくることってありませんか?

どーもあそーくです。

僕は基本的には怒りの感情が2分位しか持たないのですが、中には今だに「うーん」となることの2、3はあります。

人間の感情をコントロールするのは難しいですが、表面的に取り繕うことはできます。

このオモテから見ただけじゃわからない感情の状態を表しているのが、今回紹介することわざです。

ไฟสุมขอน

丸太にくすぶる火

発音:fai sǔm khɔ̌ɔn

単語
  • ไฟ:火
  • สุม:くすぶる
  • ขอน:木片、材木

このことわざの意味は、内心焦っていたり、せかせかしている。

または、怒りや憎しみを持っているが、表面には出していないという状態を表しています。

ここでいう「くすぶる状態」というのは、薪を上に積み上げているようなときに、常に煙がでている状態です。

いつでも再発火できるということを表しています。

ことわざでは、「ขอน」の訳を「丸太」としましたが、大きい丸太と言うよりは、まだ加工されていない状態の材木のことで、大きい木を小さく加工して薪用にしているものでなく、火にくべる「サイズの小さな丸太」のことです。

丸太のままの状態で積み重ねていぶすようなとき、最初は火をつけても中々点きません。

でも、いったん火が点けば、たちどころに火が回り、積み上げられた薪全体に広がっていきます。

ここまでの状態になると、逆に火を消そうとしても、なかなか消えません。

炎が収まり周囲の部分の火が消えたとしても、内側ではまだ火がくすぶっています。

このように「表面上は収まったかに見える」が「内部では見た目とは違う」精神や心の状態を指して表したのが、このことわざが表現している状況です。

このように、状態を表現していることわざなので、場面によって使われ方が異なってきます。

具体的使用例

このことわざは、酷い・辛い状況にいるという場面で、表面的には冷静さを装っているように見えるが、その心の内側には怒りとか憎しみはまだくすぶっているような時に使います。

基本的に怒りや憎しみに対して良い評価をしていないのがタイの文化です。

例えば、何度も何度も謝罪している友人に対して、事あるごとに攻め立てるソムチャイ君がいたとします。

そんなソムチャイ君に向かってはパーティ君は

「君は本当に丸太にくすぶる火のようだね!」

ソムチャイ君はまだ不満たらたらです。そんな彼に対して

「こんなに何度も誤ってるのにまだ怒っているの?」

とパーティ君は少しウンザリ気味です。

それでも、まだ何かを言おうとするソムチャイ君に対して

「本当に簡単には火が消えない人だね。呆れたよ」

とソムチャイ君はまた一人友達をなくしました。

とこんな感じで使います。

この場合、「丸太にくすぶる火」の状態とはソムチャイ君の精神状態を表しています。この例えで、ソムチャイ君を非難する意味となっています。

丸太がいつでも再燃できる状態であり、それは良くないということです。

次は、今度は最近変な団体に所属してしまったソムチャイ君です。

彼はそれがきっかけで、社会に対して「あれは間違っている! これもオカシイ!」などと常に怒っているような人間になってしまいました。

そんなソムチャイ君を見かねた元友人のパーティ君は

「彼は本当に可哀相な人になってしまったね。最近の彼は恨みや憎しみばかりで丸太にくすぶる火のようで見てられないよ! このままじゃ幸せになんか絶対ならないね」

などのように使います。

この場合は、ソムチャイ君が怒っている状態を指して「丸太にくすぶる火」と表現しています。

「特定の何か」という対象が必要ということではなく、そういう状態であればこの表現は使うことができます。

怒っている状態に対し悪い評価をしていることに加え、その状態のままでいることを、丸太が一定の熱量でずーっと維持されていることで例えているんです。

タイ王国学士院版辞書

タイにはタイ王国学士院版辞書という辞書があって、この辞書が最も権威がある辞書とされています。

当然ですが、タイ-タイ辞典です。

この辞書は大変有名なので、固有名詞ですが、タイ語での言い方を覚えておいてもいいと思います。

「พจนานุกรม ฉบับ ราชบัณฑิตยสถาน」

(phótcanaanúkrom chabàp râachabandìttàyásàthǎan)

とタイ語ではいいます。

この辞書で、どういう風に解説されているかと言うと

昔の人は、外見は落ち着いているように見えるけれど、内心まだ感情がまだ落ち着いていない様子を説明するのに使いました。

このような感情は、誰も予想しないような方法で爆発するように表現されることがあります。

そのため、誰かの感情を落ち着かせるために話したり説明するときは、本当に落ち着いたかどうか、よく見極めなければなりません。

見た目だけで決めてはいけません。そうしなければ、望まない事態がまた発生することもあるかもしれません。ー引用:タイ王国学士院版辞書2554年版

とこんな感じで掲載されています。

これはタイの国語辞典ですが、「丸太にくすぶる火」の状態にある人への対処法も掲載されていて秀逸です(笑)。

オンライン版もあるので、よかったら利用してみて下さい。

参考 公式(オンライン版)タイ王国学士院版辞書

「丸太にくすぶる火」の意味はこういった感じですが、基本的に「触らぬ神に祟りなし」だと思います。

おわり

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