【タイ語のことわざ】勝って兜の緒を締めよ。思春期に油断は禁物だゾ!

いろいろと心配事があると、やらなければならないことがなかなか手につかないことってありませんか?

そんな時はまずその心配事を片付けてからのほうが結果的に効率良く作業を出来ることが多い気がします。

どーもあそーくです。

今回紹介することわざは、そんな心配事がある状態を解消したらどうなるか? みたいな言葉です。

例えの大きさに「タイ人って問題がそんなに大きくなるまで我慢するの?」とびっくりするくらいの心配事を抱えているようです(笑)

それではどうぞ

ยกภูเขาออกจากอก

胸から山を取り出す

発音:yók phuu khǎw ɔ̀ɔk càak òk

単語
  • ยก:挙げる、持ち上げる
  • ภูเขา:山
  • ออกจาก:~(場所)から出る
  • อก:胸、胸部

実際に胸から山を出す巨人族の話ではありません。もちろんイリュージョンでもないです。www

このことわざは、気がかりなことがなくなってホッとする/した状態を表現したものです。

「山」を取り出すと言っても、ここでイメージするものはなだらかな丘のようなものではなく、傾斜がきつく、山頂が尖っている、高く大きい山のことです。

そして、胸は「心」ー「ใจ(cai)」の事です。日本語でも同じような表現をしますよね。

もちろん นม(nom)の意味ではありません。「อก」自体にはこういう意味もありますが、このことわざではそういう意味にはとりません。

また、山もソレを表現したものではありませんので勘違いしないようにして下さい(笑)。違う意味になってしまいます。

นม(nom)について知りたい方は各自辞書で調べて下さいww

※ヒント:女性特有の…

心に尖って大きくつっかえていた山のようなものが出ていったことで、気持ちが楽になるということを比喩的に表現しているということです。

つまり、心配していることを手放した状態になること、心配事が解決したりして、心が自由になる状態を意味しています。

悩んでるタイ人の心には「山」のように大きな問題が居座っているんですね。

そりゃー、そんな問題から解放されたら心も晴れやかになることでしょう(笑)。

どんな時に使う?

当然、心配事がある時ですね(笑)。それも「山」のように巨大な!ww

心配事がなくなって、胸のつかえがおりたり、負担が軽くなったりしたときに「胸から山を取り出し」た状態になった、良かった、ホッとしたという感じで使用します。

何か重要なことを任されてたのを辞めて肩の荷が降りたと感じるようなときなどにも使用します。

荷物のレベルではなく山レベルです。(タイ人の主観)

また、時期がきて何か大きなイベントが終了してホッとする場合などにも使われます。

山のようなプレッシャーだったんです(T_T)

他にも今まで隠していた秘密を打ち明けて楽になった心情を表現するときなどにも使えます。

いろいろとビックリするようなことをカミングアウトした後とか(笑)

使用するシチュエーションは日本語の「胸のつかえがおりた」を使う時と同じなので、特に説明はなくても理解は容易だと思います。

具体的使用例

花子さんの弟の太郎君は中学2年生です。

今日は2学期の最後です。

タイから姉の花子さんも帰国する予定な上に、年末にはおじいさんの田舎で年を越すのが決まってます。

思ったより成績の良かった太郎君は意気揚々と帰宅の途に付いています。

と、突然スマホが母親からかかってきます。

母「あの悪いんだけど、帰りに台所の油を落とす洗剤と、ガラスクリーナー買ってきてくれる?」

と頼まれます。

財布を見ると1000円札が入ってます。

母「お金大丈夫? 帰ったら1000円あげるから、お釣りで好きなものかっていいよ」

とのことです。内心(ラッキー)と思った太郎くんでしたが、そこは思春期まっさかりです。

太郎「あー、わかった」とぶっきらぼうに答えます。

少しでも安く買おうと少し遠かったですが、ホームセンターまで向かう太郎くんです。

ホームセンターに着くと、ちょうど年末の大掃除のセール中で、かなり安くで買うことが出来ました。

足取りも軽く自宅に向かう太郎くんでしたが、ふと足を止めます。

太郎(大掃除…?)

なぜだか急に不安になる太郎君。それとなく母親に聞いてみたいのですが、上手く聞くすべがありません。

取り敢えず、母親に電話をしてみます。

太郎「頼まれたもの買ったけど…」

母親「ありがと、助かったわ」

太郎「ちゃんと買っとけよな!」

母親「だって年末おじいちゃんの所行くでしょ? 大掃除しとかないと!」

急に不安になる太郎君です。

太郎「まー、そうだよね」

と返事もしどろもどろです。

太郎「オレの部屋は自分でするから大丈夫」

太郎君、精一杯の抵抗です。

母親「あー、わかった。お願い」

と電話を切る太郎くんですが、母親の「わかった」ほど信用のおけないものはありません。

走って帰宅した太郎君は、母親の「お姉ちゃん帰ってきてるわよ」の声を背中に聞きながら、急いで自分の部屋に向かいます。

幸いまだ部屋は散らかったままです。

胸から山を取り出した思いがしたとはまさにこのことです。

太郎君、実はベッドの下にアダルトなものが大量に隠されているのを心配していたのでした。

安心して部屋の掃除を始め、ようやく片付いた頃に夕飯の準備ができ、食卓に向かいます。

母親「お姉ちゃんが帰ってきてるのに顔も出さないで…」

と小言をいわれる太郎くんでしたが、心が晴れ晴れしている太郎君は、思春期であることも忘れ

「あ、ごめん。お帰りなさい。あ、お母さんこれ成績表」

と爽やかに答えます。

母親と花子さんは太郎君の成績表を顔を突き合わせて見ています。

母親「結構いい成績だったじゃない」

内心鼻高々の太郎くんでしたが、次の瞬間です!!

花子「あんなの見てる割には勉強はちゃんとしてたのねwww」

の姉の一言に撃沈する太郎、花の中学2年生の冬の出来事でした。

毎度々々、具体例が異常に長くて本末転倒なのは本人も重々承知しております。どうか生暖かく見守っていただけると幸いです。m(__)m

おわり

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